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④
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「あれ……?」
次に目を開けた時、俺はあいつの中にいた。いつもなら、俺よりもこいつが先に起きて俺をベットに降ろすため、目を覚ますのはベットの上なのに。珍しいこともあるな。
「おーい。起きろー」
ペシペシと叩くとゆっくりと花弁が開いた。遮られてたらしい朝日に思わず目を細める。
「もう、朝か」
「お前が寝坊とか珍しいな」
いや、あれだけ俺で遊んだんだ。多少遅起きでもおかしくない。
『で、昨日のあれはなんだ』
花弁から出してもらった後、机に置いておいた魔石で質問する。
未だに尻の異物感が収まっていない。まだ何かが挟まっているみたいだ。意識が飛んだ後も、散々やられたのだろう。
ちなみにあの変な音を聞いた後の事は、覚えていない。
いや、断片的に記憶はある。が、あまりにも羞恥に彩られているため、徹底的に忘却の彼方へと叩き落とした。あんな記憶俺には必要ねぇ!
取り敢えず弁解してみろと、仁王立ちしてたら、人間の姿になった化け物が、真顔で。
「フリークスに、屋敷に帰ったら数週間分お前を可愛がらないと嫌われると言われた」
なんていうから、思わず魔石を投げつけちまった。
どんな可愛がり方だボケェい!
それとあの兄弟、今度会ったら〆る。
「これは、書くものであって投げつけるものではないだろ。壊れるぞ」
「おまえな、お前なぁ!」
「なんだ?」
効かないと分かりながらも、ポカポカと化け物の体を叩く。ほんと、こいつなんなの。スケベか。むっつりスケベか!
「昨日のお前は可愛かったぞ」
「聞きたくねぇ!」
そもそも男に可愛いとか褒め言葉じゃねぇから!
その後、俺は、二度とあんな可愛がり方すんな! ときつく言い聞かせた。が、化け物自身は不服らしく、可愛かったのにを連発してたので、またやられる気がする。
万が一、万に1つもそんな事が起きた時は、全力で抵抗してやる。
あんな、は、恥ずかしいの、二度とゴメンだ!
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