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「よぉ、人間」
「え?」
知らないに声と共に、後頭部へ衝撃が走った。その勢いのまま、俺の体は、地面へと叩きつけられる。立ち上がろうと力を入れるが、なにかに強く踏まれ起き上がれない。
「っ……」
痛む頭を抱えながら前を見た俺は、目を見開く。
鋭い歯と爪、長い鼻。ピンとたった耳。顔立ちは獣。なのに、出で立ちは人間。
言葉でしか聞いたことなかったが、すぐに分かった。
獣族、だ。それが俺を見下ろして、嫌な笑みを浮かべていた。その横に立ったのは、フィンガー。
「ご協力感謝します。ホクトライト殿」
「な……!」
まさか、フィンガーとホクトがグルだなんて思ってもみなかった。そもそも、ブラコンのこいつが、兄貶してる奴と普通手を組むか? いや、それよりも俺を排除したい方が強かったというわけだろう。
「彼には、そうですね。別の国で体でも売ってもらいましょうか。生意気ですが、黒髪ですから売り手はつくと思いますし」
「なに言って……。彼は国の外に出したら、それなりの生活をさせる約束だったじゃないか! その為の金も渡したはずだ!」
「それでは、私の気が収まらないので」
「っ、やっぱり貴様のような奴と手を組むんじゃなかった。そいつを返せ。私が別の方法で兄様から離す」
「それは困りますな」
フィンガーがなにかを放つ。直後、ワープの枠がぶれた。
「貴様!」
「では、ホクトライト殿、失礼します」
「ま……」
手を伸ばすが、ナイトの戸惑った表情を残し、ワープは閉じる。
「そんじゃ、こいつは貰ってきますぜ」
「壊れ次第こちらに戻してくれ。変わり果てた大切な玩具が、屋敷の前に転がってた時のあの化け物の表情を見るのが楽しみだ」
「はなせ! くそ!」
暴れるが、まったくビクともしねぇ。くそ! このままじゃやべぇのに!
「悪趣味ですな。ま、逃げねーようにクスリでも打っとくか」
獣族は、暴れる俺の腕を抑えると、どキツイピンク色の液体が入った注射器を刺し、中身を押し入れる。直後、抗えない程の眠気が俺を襲う。
くそ、寝てる場合じゃねぇのに……。
「またな、化け物のペット」
フィンガーの声を聞いたのを最後に、俺の意識は完全に闇へと落ちた。
ーーー
500イイネありがとうございます!
まさか、ここまでいくとは……本当に皆様のお陰です。感謝しかありません!
記念としまして、ジークのアバターを作らせてもらいました! もし良かったら見てください!
本当にありがとうございます!
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