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「じゃあ、今は彼女は……?」
「いないよ。 何故か振られるんだよね。向こうから告白して来るくせにさ」
なぜ振るんだろう。先生程のイケメンは滅多に出会えないぞ。 だから告白するんだろうけど、振る理由が分からない。 この人には隙がない。すべて完璧にこなすのだ。
しかし最近、すごく性格が悪い事に気づいた。 特にセックス中のドS具合には驚きだ。
でも好きなら許せるだろう。そんな所も含めて全部好きなんだ。
「茜くんは?好きな人いないの?」
「それ本気で言ってる?すごく性格悪いよ」
「ふふっ」
俺が先生の事好きなの知ってる癖に、そんな意地悪な質問を投げかけてくる。
言って言って、と目で訴えかけてくる。少し意地悪してやろうか。
「実は……最近気になる子がいる……かも」
「……ふぅーん。どんな子?女?男? 身長は?特徴は?何年生?俺よりも好きなの?答えて」
「こ、怖いよ……てかそれ知ってどうするつもり……」
「その好きな子が本当にいい人なのか調べるだけだよ、怖くない怖くない」
怖いよ、充分怖いよ。 だって目が笑っていない。
下手な嘘つかなければよかったと後悔した。まさかこんなに質問攻められるとは想像していなかった。
俺が困り果てて、先生から目をそらすと、横目でだが先生の口角が少し上がるのが見えた。
やばい、と咄嗟に思った。
『茜くん嘘ついたら視線を左に逸らすよね』前に先生に言われた事を思い出して、マズイと思った。
バレた。嘘がバレた。
再び先生に視線を戻すと、意地悪そうに微笑むイケメンがいた。
このイケメンが悪魔に変身しようとは、誰も思うまい。
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