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と、忍びのように避けると決めた俺だったが・・・
校門で
「玲様ーー!今日も素敵!」
芸能人顔負けの周りを囲む人と、騒ぎ声
廊下でも
「かっこいいー!オーラが違うよな!」
「教科書を持ちましょうか?!」
食堂でも
「玲様は一体何を召し上がれるんだ?!」
「食堂にいるなんて珍しい!ラッキー!」
・・・って人が周りを囲んで、騒ぐから嫌でも視界に入ってくる!!
まぁ、今に始まったことじゃないんだけどさ
「なんでそんなに挙動不審なの?ついに犯罪でも犯しちゃった?」
食堂でカレーを食べ終わった亮介が、揶揄うように笑いかけてくる
「違う!俺は忍びになってるんだ!」
「変わってるとは思っていたけど、ついに頭のネジが飛んじゃったかー。」
「いや、ネジは飛んでない。俺は本気だぞ。それより食べたらすぐ教室に戻りたいんだけどいい?」
「うん、別にいいけど。・・・なに?神山がいるから?」
なぜ気付かれた、亮介の就職先は探偵で決まりだな
「いっいやー、授業で課題出されたじゃん?あれをしたくてねーあはは。」
「いっつもギリギリまでしてなくて、写させてーって下がってくるくせに。分かりやすすぎて心配になっちゃうレベルなんだけど。まぁ教室戻ろっか。」
お弁当を忘れてしまい、亮介に付き合ってもらい食堂までやって来たが、またしても玲がそこにいるなんて。不運に不運が続く
玲が座っているテーブルから、少しでも遠くなるようなルートで食器を片付けに行く
取り巻きに囲まれて、テーブルに座っている本人自体は見えないけど、きっと気付かれてない。俺の平凡パワー舐めるなよ、影はとんでもなく薄いんだからな!
「翔太ー、行くぞー。」
「うん、ごめん待たせた。」
よし。玲に気付かれず、食堂を出ることが出来た。この調子で学校生活を送ればいいんだ!
やれば出来る子俺!
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