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視線をすぐそっちに向けると、黒い縁のメガネを付けた黒髪の男が、目と口を大きく開けていた。
「君は・・・・」
明らかに驚いた様子でこちらに近寄ってくるが、見学に来ただけで、こんなに驚かれるものなのか。さすが人気がないと評判なだけある。とりあえず挨拶しとくか
「俺は1年の」
「泥棒さんなのか?!」
俺の声に被せてきた声が部屋中に響く
・・・は?俺のこと言ってるのか。確かに誰もいない部屋で、ファイルに入った写真を見てるいる図は、変態の写真泥棒かもしれない。けどこんな男子校で、そんな勘違いされるのは嫌だ
「泥棒じゃなくて、部活見学に来ただけです。写真は勝手に見てすみませんでした。」
「入部希望者か!泥棒さんなんて勘違いしてしまい申し訳ない!僕は3年の村上圭吾。写真部の部長だよ、よろしくね。いやけど嬉しいな!5月の終わりでもう入部してくれる生徒はいないと思っていたよ。」
「いや、俺見学に来」
「ん?君が見てる写真は1年生の瀬乃棗君だね。彼はまだ1年生にも関わらず、色気があり美しくて、つい写真のシャッターが止まらなかったよ。」
どうしよう、この人全く人の話聞かない。会話できないタイプだ。そもそも、人を盗撮する部に入っている人なんだから、当然変な人に決まっている。早くここから逃げないと
「もう一度言いますね、俺は見学に来」
俺の言葉を遮るようにまたガラリと扉が開く
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