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「もう俺の人生終わった!」
「ほんとなんか間が悪いよな。」
学校の昼休みに、亮介とクラスの数人と教室で昼飯を食べていた
「確かに有名だよね、写真部から人気の人達の写真が買えるのは。それを知らないで行っただなんて、田中は周りに興味持たなすぎたよ。」
クラスメイトの特徴がない事が特徴的な吉澤は、呆れたようにこっちを見てくる
「うう、確かにその通りだけどさ、知らないからこそ見学に行ったんじゃん。なんで山ちゃんは写真部のこと知らなかったのか謎。」
「山ちゃんはそういう情報には疎いからな。自分に親衛隊がいるのも知らないんじゃないの。まっもう勇気を持って断るしかないぞ。」
亮介は菓子パンを頬張りながら哀れみの目を向けてきた
「けど俺がいないと人数足りなくて廃部らしくて、昨日すごく喜んでたから、断るのも断りにくいんだよ。しかもあの2人、人の話聞かないし。」
「それは断りにくいな。けど出来ないものはできないんだからさ。嫌々やるのも楽しくないし、先輩達にも失礼だしな。」
「そうだよなー。今日また部室行ってくるか。」
「けどさどっちみち早く部活決めないと、今日水曜日だよ。」
吉澤の言う通りだった。最終週の火曜日に強制的に部活動に入部することを知ったため、時間がない。文化部だと、吹奏楽部、演劇部、美術部しかない。見学にも行ったことないけど、どれにも入りたくない。あと2日で決められるのかな。
「翔太!とりあえず写真部は断っておけ!じゃないと俺心配で眠れない!お前がいつ誰かにストーカーとして訴えられるか、誰かに食われるか!」
「そうだね、田中は盗撮なんて高度な技術が出来るとは思えないからね。絶対見つかるよ。」
この2人でたらめ言ってくるな
けど自分が好きでやってる訳じゃないのに、盗撮で訴えられたら周りから白い目で見られ、変態扱いされ、家族にも見放される。近所から変態がいる家だと嫌がらせをされる可能性もある。最終的には世界から意図的に消える方法をとるかもしれない
「おーい、翔太ー。どこいってんだー。」
亮介の声にはっとする
完璧に悪い妄想の世界で死んでた
早く写真部に行って入部しないと言わなくては!
「よし!断われる勇気だ!」
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