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「次は体操座りお願いします!!!!」
顔が長方形の人が声高めに言ってくる
「はぁ。」
とりあえず床に座って膝を曲げ、手を前でくんだ
これパンツ見えないか?
「これぞ地球に舞い降りた堕天使!否、魔法少女ですな!!!」
満足したらしく、カメラを向けて左右前後からシャッターを押してくる
はぁ・・・俺何やってんだろう。
俺なんかがこんなふりふりの女装して、気持ち悪いだけだろう。確かに小さい頃から運動してなかったから、筋肉なんてついてなくて、ご飯もそんなに食べないから細身ではある。身長も170cmいくか、いかないかくらいだから貧弱という意味も込めて男子高校生なら向いていると思う。しかし顔はカバーできない。それを無理して褒めてくれている。不思議で仕方ないし、なんか申し訳ない
高校生になったら平凡で普通な学校生活を送りたいと思っていたが、これは普通じゃないと思う。多分だけど。玲がいても、いなくても俺は普通なんて無理なのだろうか。
むしろ、玲は関係ない
突然玲を突き放すようなことして、申し訳ない気持ちがこみ上げてくる
玲はいつも俺の隣にいてくれたのに、俺は都合が悪くなったら突き放すなんて・・・本当最低だな
玲が怒るのもしょうがないのかもしれない
もう何やってんだよ・・
ああ、なんか目が熱くなってきた
泣きそうだ。目に涙が溜まっていく感じがする
「・・・うぅ・・・・」
「え?!どうしたの田中君?!どっか痛い?!」
まるお君が心配そうに慌てて聞いてくる
「・・・ちが・・・うぅ・・・・」
涙が頬をつたっていくのが分かる
違う、心配しないで欲しいと伝えたいが、言葉がでなくて、まるお君を見つめて目で訴えてみる
そうすると予想外の言葉が返ってきた
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