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「怖いことなんてしないよ!!絶対!!」
そう長方形の顔をした人が言ったが、信憑性が全くない。叫んだら亮介助けにきてよ!ああ!もう終わりだ!いや、亮介は辞めといた方が良いって、最初から言ってたけど
もう終わりだと思っていた時、ガラリと突然扉が開いた。全員の視線がそっちを向く。
もしかして救世主?!
「・・うそ・・。」
その人物はよく知っている人だった。
良かったけど、良くなかった。会いたかったけど、会いたくなかった。
「何故?!神山君が!!!」
まるお君の声が美術室に響く
「ねぇなにやってるのかな?楽しそうだね、俺も混ぜてよ。」
玲が笑顔で俺の顔を上から見てきた
この状況をどう見れば楽しそうに見えるんだ。しかもこんな格好を見られた。って混ぜてってなに?!
「神山君ももしかしてマジカル魔法少女ひかりんのファンなんでござるか?!」
「うーんと、そうだね。大好きだよ。夕方やってるやつだよね?」
「否、深夜でござる!もしやリアルタイム派ではないのだな!」
「深夜にアニメがあってるんだね。うん。そうだよ。」
「こんなイケメンも虜にするひかりん恐るべしですな!!」
いやいや!絶対見てないじゃん!マジカル魔法少女ひかりん!なんでみんな騙されてるの?!
玲は俺の座っている前まで来てしゃがんできて視線が合う
「で、このひかりんは、何で足開かないの?」
「はぁ?!なんでって!・・・逆に何で開かなきゃなんねぇんだよ!」
「ひかりんは頼み事一つも聞けないの?別に男だからいいでしょ、減るわけじゃないし。」
「いや!だって!」
「五十嵐なんかに助けを求めるから悪いんだよ。」
「へっ?」
玲の声が小さくて聞こえなかった。けどいつもより冷たい口調な気がする
「ご主人様助けてくださいって言ったら助けてあげるよ。」
「はぁ?!嫌だ!!」
「じゃあ俺は帰るけど。断りきれるのかな?」
なんてことを笑顔で言ってんだ、こいつは鬼でしかない。
こんなに性格歪んでたっけ?
「早く。」
完璧に笑顔が消えて真顔になる。目がいちいち怖いんだよ!怒ったことなんて殆ど見たことないけど、怒った時の玲は本当に怖いから関わりたくない!
もうどんだけ男としてのプライド壊してくれば気がすむんだ!
けどやるしかないか・・・顔と目が熱くなるのを感じる。絶対顔は赤いし、涙目になってる。最悪だし、恥ずかしい
「ごっご主人様・・・助けて・・下さい。これでいいだっうわっ!」
玲は俺の腕を掴んで起き上がらせてきた
急になんなんだよ!
「田中君は体調が優れないんで、保健室に連れて行くね。」
3人の方を向いて笑顔で言い、3人はじゃあ仕方ないねと言ってきて美術室から出る
いやいや美術部優しくない?そんな簡単だったら強めに断れば良かった
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