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体育館に行くとボールの音、人の声、シューズが擦れる音などで活気に溢れていた。半分はバレーボール部、もう半分はバスケ部が使っているようだった。入口側をバスケ部が使っていたためすぐ見学出来たから良かった。しかし入口に人が結構群がっているため少し見にくい
「頑張れー!そこだ!」
「今日も五十嵐君かっこいい〜!」
バスケ部の見学というか、応援してる生徒がまず多いことに驚いたが、久しぶりに亮介のファンを見て圧倒される。五十嵐君と言っているため、亮介のファンの人達だとすぐに分かった
それにしても入学して3ヶ月でこの人気ぶりは凄い
圧倒されながら丁度試合しているようなのでその姿を観察してみる
あんなに早く走りながらドリブルするなんて凄いな。多分ドリブルしてなくて普通に走るだけで競争しても負ける自信がある
チーム内の掛け合いも凄くて体育でやるバスケとは全くレベルが違うな
じっと試合の様子を見ていると
あっ亮介だ!
今ボールを持ってる亮介は、そのままスリーポイントシュートをきめた
「かっこいいー!」
「痺れるー!」
ファンの人は声をあげて盛り上がっている。けど俺も口に出しそうなくらいかっこいいと思った
凄い・・・。しかも簡単そうにやるな、実際すごい難しいのに
ピー!という音と共に試合終了の合図がなり、亮介がコートからでるとファンが駆け寄って水を受け取っている。笑顔で受け取っている様はもう王子様だ
あっ、亮介以外の人を見るの忘れてた。何しに来たんだよ
けどやっぱりスポーツマンはモテるんだ。相手は男だけど少し羨ましいな。あんなに人に囲まれるなんて経験普通はないし
ぼーっとその姿を見ていたが、急にこっちを向いた亮介と目があった
これは目が合ってるよな?とりあえず手を振ってみよう。俺じゃなかったら悲しいやつ過ぎるけど
そうすると亮介がファンに何かここからじゃ聞こえないが言って、こっちに近づいてきた
いつも普通に話してるけどなんか緊張する!とりあえず何か声をかけよう
「りょ、亮介すごかっ」
「やっぱりバスケ部に入る気になった?!」
「え?」
おもいっきり両手を肩に乗せてきて笑顔で言われたが、その件についてまだ諦めてなかったの?
「いや、申し訳ないけど今日はただ見学に来ただけだよ。」
そう言うとがっかりしたような表情になり
「なんだよ・・・期待させやがって。じゃあ何しに来たんだよー。」
「スポーツマンを見に来た。俺の思うかっこいい人を探しに。」
「はぁ?!言っとくけど、この中じゃ一番俺がかっこいいからな!他のやつなんか見るなよ!」
なんという自信・・・、というか亮介ってこんなキャラだっけ?
「そうだね。今見てたけど、本当に亮介しか目に入らなかったよ。かっこよかった、俺尊敬しちゃったよ。」
「なっなんて事をサラッと・・・!」
少し下を向いて何故か耳まで真っ赤になっている。褒められてそんなに嬉しかったのか、毎日あれだけかっこいいって言われてるのに
「・・亮介?」
「俺の部活が終わるまで少し待てる?あと30分くらいかかるんだけど。」
「うん。予定もないし大丈夫だよ。」
「じゃあまた後で。校門の前集合な。」
そう言って笑顔でコートの方に戻っていった
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