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「あとってなんだよ!つか近よんな!」
慣れたように棗君を見るなり露骨に嫌な顔し、あっちに行けとジェスチャーする亮介
「嫌も嫌よも好きのうちってねー」
「んなわけないだろ!」
そんな亮介を無視して俺の隣に座ってくる棗君に、拒否される方も慣れているんだと感じる
「覗き魔君も走ったんだ!全然気がつかなかったよ」
そりゃあ、あんだけ人に囲まれてちゃ気づかないだろうよ。てか俺はいつまで覗き魔君なんだろうか、周りの人が聞いたら何て思われるか
「あの・・・俺っていつまで覗き魔君って言われるのかな?」
「あ!覗き魔君って呼ばれるの嫌?」
「まぁ多少なりとは」
目が開いて驚いたような表情をする棗君。
嫌じゃない人なんてこの世にいないだろと思うが、穏便に済ませたいため言わないでおこう
「分かった!仲良くなりたいから俺に名前で呼んで欲しいんだ!よーし、じゃあ名前で呼ぶ!・・・・んーーと・・・名前なんだっけ?」
とんでもない勘違いをしているが、これももう無視だ。
「田中翔太です」
何故か敬語になってしまった
「じゃあ翔君だね」
素敵な笑顔を向けてくるが、これはまずいんじゃないか?だってこの学校には棗君の事が好きな人がたくさんいるんだろう?そんな人が俺の事を下の名前で呼ぶって、俺の危機管理センサーからアラームが鳴る案件だ。
・・・ぅう、しかし今の流れで下の名前で呼ばないでは人間として最低すぎて言えない・・・
「・・・はい。」
表情筋が死んでると思うが一応返事を返しておいた
覗き魔君と言われようが翔君と言われようが、関わっている時点でルートとしてバッドエンドが見える
「気安く名前呼ぶな!棗はこれ以上翔太に近づくなって言ってるだろ!」
「なんでーーいーじゃん!だって翔君がいいって言ってんだから!本人の意思を尊重しなきゃ」
「そんなの嫌々に決まってる」
「そんなことないですー」
「お前に何が分かるんですかー」
「分かりますー俺のコミュ力凄いからー」
「俺の方が人の感情を読み取る能力高いからー」
2人の言い合いがまた始まった・・
棗君と関わるとと亮介のキャラが変わりすぎて毎回驚く
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