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「学校が終わっても棗と会わなきゃいけないと思うと、ずっと授業でも耐えられそう」
「大変だねー」
「人ごとだと思って呑気だな」
「はは!ごめん、凄く人ごと」
亮介の不機嫌そうな表情に笑いがでてしまった。
「まぁそうなんだけどさ・・・あっ!!」
「どうしたの?」
急に大きな声をだすからびっくりした
「翔太も来ればいいんだよ!」
「・・・どこに?」
「俺ん家に」
「今日?」
「俺の家に今日」
まさかの提案で何度も聞き返してしまった。しかしその提案は正直嬉しい、玲以外の家に遊びに行ったことがないから友達が出来たらやってみたいと、憧れていたことの一つだ。
けど棗君がいるということが問題だ。2人が言い争いと言う名のじゃれあいを始めるのを見ると、なかなか面倒くさい。亮介にじゃれあいなんて言ったら怒られそうだけど・・
行きたいのと、行きたくないのを天秤にかけると、少し行きたくない方が強いと思う・・ここは、やんわり断るしかないな
「急に2人も家に連れて来たら親御さんも迷惑じゃないかな?」
「大丈夫、前部活終わりに5人連れて来たけど、喜んで料理作ってたし、また連れて来てってご機嫌だった。若い男の子が美味しそうにご飯を食べる姿を見るのが好きとかなんとか」
5人で歓迎ってすごい、俺の親だったらありえないな・・そしてやんわり断られた、どうしよう
「けど今日部活じゃないの?」
「土日試合で部活だから今日休み」
これもまたしてもダメか!もう断る理由が思いつかない。今さら用事があるなんて嘘くさいし、もう行くしかないか
「お願い!翔太が来てくれるなら午後の授業も頑張れそうだから!」
両手を顔の前に合わせてお願いしてくる亮介を見ると断るなんてもう出来ない
「じゃあお言葉に甘えてお邪魔しようかな」
「やった!決まり」
とびっきりの笑顔を向けてくるが、今からでも俺は不安だ。だいたい棗君は俺もいて邪魔じゃないのだろうか
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