アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
54
-
「・・やばい凄い嬉しい」
顔に手を当てて下を向いているから表情は見えないけど、とりあえず気持ち悪いって思われてないのかな
にしても俺ごときに好かれて嬉しいって、亮介は変わってるな
「 初めてなんだ、人の言葉とか行動で一喜一憂するの。今まで彼女ができたことも何度かあったけど、何か言われたり、何かされてもそれで嬉しくてどうしようもなかったり、凹んだりする事ってなかったから。戸惑うことは多いけど・・・」
「・・うん?」
やっぱり何で俺なんかにそう感じているのか、謎でしかない。よく分からないので曖昧な相槌になってしまった。
「何でこんな感情になるか分からないんだ」
そうすると下を向いていた亮介が急に、目を合わせてきた
「俺多分さ・・・翔太のこと・・・」
「亮くーーーーん!!」
口が次の言葉を言おうとしているのと同時に、ドアが勢いよく開いた。そこには制服姿の棗君がいて、こっちを見た瞬間笑顔から驚いたような表情になった。
ビックリした!いつも急に現れるから心臓に悪い!
「あれーもしかしてお取り込み中だった?完璧に亮君が翔君襲いにかかろうとしてるよね?」
棗君はへらっと笑いながら、お取り込み中か聞いてくるわりに普通に中に入ってくる
「棗・・お前ほんっとふざけんなよ・・」
亮介の方を見ると、眉間に皺を寄せて睨みつけている。まぁまぁいつも見る風景だ
「ごめんごめーん。もう過ぎたことだから許してよ!それより美由紀さんが飲み物取りに下に降りてきてって言ってたよー」
「はぁ?お前が持ってこいよ」
「だって俺お客様だよ?美由紀さんは亮君にお願いしてたしー」
「俺はお前を呼んでないし、勝手に入ってきてるだけだろ」
「冷たいなーもう、けど翔君のもあるんだけどな」
「・・翔太のだけ持ってくる、ちょっと待ってて」
「あっありがとう!」
亮介はそう俺に目線を合わせて言うと、ソファから立ち上がり部屋から出て行った。そしてこの部屋には棗君と俺だけになった・・・。最初の出会いが最悪だから棗君と2人だと気まずいし、今まで関わった事のない人種だからなにを話せばいいのか分からない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 134