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昔から玲は謎が多い。けどそれを追求しようとすると途方も無いと思い知っているから、もう態々聞かない。
ふぅと一息つくと、玲の持っているストーカー写真の入ったファイルに目がいく。あれって玲の写真が入ってんだけど、自分の写真があれだけあったらどう思うんだろうか
「ああこれね、よく撮れてるよね」
俺の視線がファイルにあるのを察したのか、写真についてふれてくる
「俺も始めて見た時ビックリした。というか気持ち悪くない?大丈夫?」
「別に慣れてるし、撮られてるのは気付いてたから今更って感じ」
「ええ!そうだったんだ!」
「翔太は気持ち悪いと思う?」
その質問は自分がされたらって事なのか?それともそのファイルが?玲は綺麗だからそのストーカー的なアングルの写真でもやっぱり気持ち悪くはない、っていう見解
「このファイル?それとも自分がされたら?」
「自分がされたら」
「どうだろうなー。された事ないし絶対俺みたいな奴はされないと思うけど、されたらちょっと怖いかな?なんか見張られてる感じがすると思う」
「ふーん・・・・そっか」
「俺を撮るようなそんな物好き絶対いるわけないし、絶対ないけどな!」
「どうだろうね。そういえば俺の写真ともう1人金髪の人の写真が沢山あるんだけど、この人知ってる?」
玲は自分が沢山写ってるファイルを閉じて、他のファイルを取り出す。金髪で沢山ある写真といえば棗君しかいない
「多分俺達と同じ1年の棗君だと思うよ」
俺の言葉に棗君の写真が入っているであろうファイルを捲るのをやめて、玲はこっちを見てくる
「下の名前で呼ぶなんて随分仲がいいんだね」
一瞬手が止まり真顔になった気がして、ちょっと怖かったけど気のせいか?今は普通通り完璧な笑顔を向けてくる。やっぱり気のせいみたいだ
「仲が良いというか・・何というか」
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