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「おお!!絶対可愛いとは思っていたが、想像以上に似合っているぞ!!」
「・・嬉しくないです」
小太先輩によく分からない、今は使われてないだろう部屋に連れていかれ、無理矢理セーラー服に着替えさせられた後、カツラとメイクをさせられた俺はまた部室に戻ってきた
村上先輩が笑顔でこっちを見てくるが、全然嬉しくない。というか最近女装した時しか褒められてない気がする。みんな面白がって褒めて持ち上げようとしてる感じがするけど、本気でやめて欲しい
「完璧女子っすよね!」
「完璧だ、完璧すぎて疑いきれないのだが、もしかして小太郎女装趣味でもあるのか?」
「俺は別にないっすけど、うち姉が4人もいて玩具にされて女装とかさせられてたんすよ。だからやり方とかある程度見てて分かるし、もう慣れたって感じっす」
「見てるだけで、ここまでの完成度は凄い」
「あの、もう早く着替えたいんですけど」
2人で盛り上がっているところ悪いけど、このスカートすーすーするし、落ち着かない。カツラも長くて邪魔だし一刻も早く脱いで解放されたい
「じゃあ撮影始めるか」
「うぅ・・・はい。」
撮影なんて死ぬほど嫌だけど、さっさと終わらせないとずっとこの格好のままだ。早く終わらせよう
「じゃあとりあえず教室で、席に座ってる感じでいこう」
部室の椅子と机を使ってそこに座る。ここまでは普通だ、けど前にカメラを持って立ってる人がいるのが最高に落ち着かない。こんな時みんな、なにを考えらながら撮られてるんだろうか
カメラのシャッター音が数回なったところで
「しょーちゃんはツンデレ設定なの?」
「えっ?」
「だって全然笑ってないし、顔からしてクール系女子ではないし、今はツンツンモードって感じ?」
ツンデレって、そんな属性やったつもりもないし、俺自身ツンデレ女子はタイプじゃない。ギャップはいいと思うけど、いつも優しくして接して欲しい
「笑えないだけですよ。カメラなんて向けられることないから緊張しますし」
「笑った方が可愛いのになー、先輩もそう思うっすよねー?」
カメラを持ってる隣で、机の上に座っていた小太先輩は不思議そうに首をかしげる
「笑顔は最高の化粧という言葉があるくらいだからな」
村上先輩がカメラを顔から下げて視線が合う
「ちなみにもう写真は撮ったから終了ということには・・」
「ならないな。」
「しょーちゃんの笑顔の写真が撮れるまでこれは終われないっすよね」
「そんなの無理ですよ?!」
こんな状況で笑える人なんていないだろう!しかもそんなペナルティーなかったよな!
「じゃあ場所を変えるというのはどうだろうか」
「おー!いいっすね!」
「いやいや!!そうなったら他の人に合う可能性が出てくるじゃないですか!無理!無理!!」
「別にいいだろう、男子校に心は女子の生徒がいても先生は許してくれる。まぁその見た目では女子がいるように見えるが」
「そういう問題じゃなくて、俺が変質者扱いされるのが嫌なんですよ!」
「こんな可愛い変質者だったら大歓迎っすよ!」
「可愛くないし、無理ですって!」
「じゃあ最近どハマりしているという、アプリゲームのオーブ100個でどうだ?」
「ひゃっこぉお??!!」
100個って5000円分だよな!!今イベントしてるからガチャ回したいって思ってたけど、お小遣いを新しいゲームに使っちゃったから諦めてたのに!!どうしよう、凄い欲しい!!けど外に出て俺が変質者って思われるのは嫌だ!
「誰もしょーちゃんって気づかないっすよ」
「何故心の声を?!」
「それにゲームのイベントキャラって二度と手に入らない可能性が高いしな」
先輩達の言う通りかもしれない。だって!化粧してるしカツラもしてるから俺って分からないだろ!それに今ガチャ回されないと一生後悔する気がする!!
「行きましょう!!!」
部室の扉を勢いよく開けて先輩達を見る
「あーしょーちゃんがどうやったら笑顔になるか今分かっちゃったすよ」
「同じくだ。いま凄い笑顔だな」
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