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「外っていっても、どこに行くつもりなんですか?」
誰もいない旧校舎から出て、廊下を歩いていると人通りも多く普通にたくさんの人とすれ違う。みんなざわついてるし絶対変質者って思われてるよ
もう早く写真撮って終わらせてくれ
「なにも考えてなかったな」
「確かにそうっすね」
「ええ?!じゃあ今まで無駄に歩かされてただけですか?!」
「そんな事もないんだが。・・・・こっちに手を上げて振ってくれないか?」
「あっ・・はい?」
ちゃんと考えてくれてたのか、良かった。けど急に手を振るってなんだ?
不思議に思いながら手を左右に振ってみる
パシャというカメラを音が鳴った後、小太先輩が目を見開いて口を手で押さえる
「これは・・・!!!」
「そうだ、まさに
男のロマンであるヘソちらだな」
「・・・・へっ?」
下を向くとセーラー服の上がコスプレ衣装だから短くて、お腹丸出しだった。考えてるってこれ?
「いやー!最高っすね!」
先輩達は笑いながらこっちを見てくる。・・この2人ふざけすぎだろ!!!ありえねぇ!!!さすがに腹が立って
手を振っていた手を下げる
「もう本当ふざけすぎですから!!!」
「しょーちゃんオーブはいいの?ガチャ回さなくていいの?」
「回しまーす!!手を振りまーす!」
そーだ!俺にはオーブ100個がある!そう思ったら口元が緩んで、すぐまた手を振った
「うん。いい笑顔だな」
「こっちが心配になるくらいにっすね」
なんだかんだ目的の場所もなく、学校を散歩してるだけで村上先輩も散歩してる俺を撮ってる感じで時間がダラダラとすぎていた
「もう帰りましょうよ」
校庭のベンチに3人で座ってなにするでもなく、話していたがもう限界だ。ペナルティーは十分すぎるほど受けただろ
「それもそうだな。なんだかんだで笑顔の写真も撮れたし、翔太は自然体の方がいい写真が撮れることが分かったよ」
「ふぅ、良かった」
長かった。本当に長かった。帰ったらすぐガチャ回そう、そして今日のことは忘れよう。今日という日はなかったことにするんだ
そう思いながら立ち上がる
「いやー楽しかったっすね」
何が?!って小太先輩に全力でつっこみたい。絶対俺のこと馬鹿にして楽しんでるんだ。ここの先輩達はふざけすぎててたまに本当に疲れる
部室までの帰り道も人の視線で死にたくなる。先輩達は何か楽しそうに話してるけど、全く話が頭に入らない。それどころじゃあないんだよ。そりゃあセーラー服の男がいたらみんな見るよな。俺だって見るわ。気持ち悪いって思われて
「っうわ!!!!!」
悶々と考えていたら、誰かに右手首を引っ張られて体制を崩す
咄嗟のことで目を反射的に閉じてしまう
危ない!!!バランス取れなくて後ろに倒れる!!!
そのまま俺を引っ張ったであろう誰かに後ろから倒れこみ、支えられる
たっ倒れてない!!後ろから倒れて頭打たなくて良かったー!!冷や汗をかいて目を開けると、先輩達も驚いてこっちを見ていた
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