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やっと部室に戻った俺は、着替えた部屋に行くのも面倒で速攻でカツラを脱ぎ捨てた
3人は俺の後に歩いて来てたから、まだ帰って来てない。今のうちに全部着替えておこう
まずさっきから嫌悪感しかないスカートを脱いで、乱雑に置いていたズボンを慌ただしく履く
やっぱり落ち着くー!もう絶対スカートなんて履かない。自分の貧弱な足と異様に白いのが好きじゃない。うちの家族はみんな色が白くて、焼けてもすぐ赤くなるタイプだから嫌になる。完璧に遺伝子の呪いだ
ズボンを履き終え、あとはセーラー服を脱ぐだけだ。リボンが自分で作るタイプで、自分でやったことないしなかなか解けない。こっちは1秒でも早く脱ぎたいのに
あっとれた!
四苦八苦しながらやっとリボンが解ける。素早くリボンを抜き取ると胸元のボタンを外して脱ぎ捨てた
やっと解放された!
そう解放感に安堵していると、ガラガラっと部室の扉が開く
「あっラッキースケベー!ていうかしょーちゃんもう脱いでる!」
3人が少し遅れて帰ってきた
なにがラッキースケベだよ、小太先輩の発言にうんざりする。部室に帰ってまでセーラー服なんて着ていたくないし当たり前だ
「もう先輩達のいうペナルティーは受けたので」
「翔太」
「はい?」
村上先輩が真面目な顔して近づいてきた。俺なんかした?もしかして怒ってる?
「肌が白すぎるし細いし、ご飯はちゃんと食べているのか?」
と俺の上半身を見ながら聞いてくる。正直本当にふれてほしくなかった。ご飯だって毎日食べてるし、甘いものが好きだから他の人より食べていると思う。けどどうしても太らない体質なんだよ
「ご心配されなくてもちゃんと食べてますから」
「ああそうか、それに首元見えているぞ」
「首元?なんかついてますか?」
首元を指摘され頭を傾げて確認しようとするが、見えなかった。いや当たり前か
「気づいてないのか」
「気づくって何をですか」
「・・・まぁいい、すまないな着替えを邪魔して」
「いえ別に」
そう言うと村上先輩は4つ合わせた席の椅子に座り、カメラを机に置く
よく分からないけど皮膚荒れか、虫にでも食われたんだろう。シャツに腕を通してボタンを通していく
「ボタン掛け違ってるよ」
「えっ嘘?・・・あっほんとだ」
玲に言われて確認すると、1つボタンを掛け違えていた
うわぁ地味に面倒くさい
「貸して」
「これくらい自分でできるからいいよ!」
「いいから」
玲はボタンをもう一度開けていき、一度こっちをチラッと見てきた。ぱちっと視線が交わる
なっなに?綺麗な顔が近くにあってびくりとする。驚いたのもつかぬまですぐ玲の目線はボタンにいく
なんだったんだ今の
綺麗な指で一番上までボタンをしめて、放り投げていたネクタイを首に回す
一番上まで締めなくていいのに、なんて思っていたら
「はい、終わり」
キュッとネクタイが締まる音がする
「あっありがとう」
「どういたしまして」
玲が口角を上げ微笑んでいて、思わず見惚れてしまう。男でも思う、かっこいいなぁ
「えーしょーちゃんてば、れいちゃんにお世話されてる」
「なんだか見てはいけないものを見てしまったようだな」
いつの間にか小太先輩を机の椅子に腰掛けて、こっちを見ていた
「いつもこんな感じなのか?」
村上先輩に聞かれて思い返すと、確かに勉強教えてもらったり、一緒に通学してた時は送り迎えしてくれてた。お世話されてるな
「俺がやりたくてやってるだけですよ」
人が良さそうな笑顔で玲が答える
「じゃあずっとこんな感じなんっすねー」
「そうかもしれないですね」
言われたらそうだなと思って、もっとちゃんとしないとなと反省する。今は亮介に頼りっぱなしだし
「んじゃあはい、しょーちゃん」
小太先輩がなにかポケットティッシュのようなものを渡してきた
「なんですかこれ・・・」
よく見てみると「拭き取るだけ!メイク落としシート」と書かれていた
「ありがとうございます!」
もうマスカラやら口紅やらつけられて、早くとりたかったんだ!いやー良かった!用意がいいなぁ!さすがせんぱ・・・・ん?
・・・・用意が良すぎじゃないか
だって普通化粧品とかメイク落としなんて持ってないよな。もしかして・・
「用意してたんですね・・・全部」
「・・へっ?何のことかサッパリ」
明らかに斜め上を向いてる小太先輩
「腐れ外道だ!!ほんっとにありえねぇえええ!!!」
怒りに任せて2人を見て叫ぶ
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