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「でも結果的に使うことになったから、オールオッケーすよねー」
「そうなるだろうと思っていたからな」
俺だって頑張ってやってたのに!くっそーっと思いながら、メイク落としでごそごそと顔面を拭きあげる
「だいたい玲だって写真撮ってないじゃないですか!それに関してはどうなんですか?!」
「玲に関しては公式的に写真を撮らせてくれるってことでそれで十分だ。それに生徒会にも所属していて忙しいだろうしな」
「いやーれーちゃんが写真部入部してくれるなんて夢みたいっすよね」
「おかげで写真部に入部したい希望者が増えたしな。増えすぎて定員オーバーとして取り扱っているが」
「翔太は俺の女装みたいの?」
「うぅ、いや別に・・・俺が間違ってました」
まんまと丸め込まれた。確かに玲に怒りの矛先を向けるのは間違っているか。いやけどこの感情どう発散すれば・・・
「じゃあ早速俺のアカウントからオーブを100個プレゼントしよう」
「やったー!!ありがとうございます!!」
村上先輩の言葉で一気にテンションが上がる。もう過ぎたことをくよくよするのは止めよう!
「優しい先輩達で良かったね」
「うんっ!」
「さすがしょーちゃんちょっろーー」
小太先輩を無視して俺は表情筋が緩むのを抑えきれないまま、携帯を鞄から取り出しアプリを起動させる
村上先輩にIDを教えて、オーブを無事に受け取った。俺のオーブが3個から103個に映り変わる
やったぁ!これで月末限定のガチャがひける!早く帰ってゲームしたい!
「ありがとうございます!」
「今回だけ特別だからな、次からはないぞ」
「今度からは絶対写真確認します・・」
「そうしてくれ。こっちとしては売り上げが伸びて良いがな」
「・・・やっぱりあの写真売るんですか?」
「当たり前だ」
こんなの世に出回ってしまったら普通に生きていけない。何かの間違いで売れても困るし、売れなくてもなんか傷つく!
「せめて名前を伏せて欲しいんですが」
「それじゃあ意味ないだろ」
「いや逆にありかもしれないっすよ!謎の美少女ってことにして、みんな気になっちゃうって感じで」
「・・・そうだな、確かにそれはいいかもしれない」
小太先輩の提案に村上先輩は納得している
こっ小太先輩!!初めて尊敬しました!!初めて敬意を払おうと思いました!!
小太先輩を見ると、グッ!と親指を立てて、ウインクしている
ナイスフォローです!!カッコいいです先輩!!
「じゃあ匿名ってことにしよう」
「よかった・・・。ちなみにいつネット販売するんですか?」
「2週目の月曜日だな」
「ということは、来週の月曜ですか」
自分の写真が売られると思うと、妙に気になるな。玲は毎回こんなことをされても気にしてないなんてすごい。まあいちいち気にしていたら普通生きていけないくらい盗撮されてるんだろう
「そんな心配そうな顔しなくても大丈夫っすよ!村上先輩が撮ったへそチラ写真は絶対売れるから」
「なんですかそれ」
玲が不思議そうに小太先輩をみている
小太先輩余計な事を!
「セーラー服からちらっと覗くお腹!これこそ男の浪漫だよなー」
「そういうことですか、翔太は本当になんでもするんだね」
また目は笑ってない笑みを浮かべてくる。ひぃいい、前回の女装で助けてもらったのにまるで学習してなくて怒ってるんだっ!
「これは不可抗力なんだ!」
「ふーん」
だから目が笑ってないんだって!!
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