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「写真も集まったことだ、もう遅いから今日は解散しよう」
村上先輩は、カメラを鞄になおしながら帰る準備をする。時計の針はもう7時を指していて、外を見ると辺りは紫色にくれ出していた
「そうですね。」
俺も早くゲームしたいし!
先輩達が鍵閉めをしてくれるらしく、先に帰っていいと玲と先に帰ることになった。
*
俺は帰り道気になっていた事を切り出す
「公式的に写真を撮っていいって先輩達に言ったみたいだけど、本当に良かったのか?」
「ん?あー、別に盗撮されるより良いかな」
「確かにそれはそうか・・・。」
「別に盗撮されてても気にしないんだけど。それより翔太はあの写真どうするつもりなの?」
気にしないの?!さすが生まれながらの美形は違う・・と1人ツッコミを心の中でいれておく
「それだよなー・・、また人生においての黒歴史ができてしまった・・・。写真という物が存在することもだし、いろんな人に見られたし」
「今日みんなから見られてたの気づいてたんだ」
「流石の俺もあれだけ見られてたら気づくよ。女装した男が学校にいたら俺だって見るよ」
「みんはそんな意味で見てたわけじゃないと思うけどね」
「ええ、どんな意味?!やっぱり変質者って思われてるよな?!」
「性的な対象として・・・ね?」
「っはっ?!」
玲の言葉に顔から火が吹くんじゃないかくらい、顔が熱くなる。口元だけが笑ってこっちを見てくる様は、人形の様に整っていてちょっと怖い
「誰もそんな目で見てないって!」
「そんな事もないでしょ。少なくとも俺はそう見てた」
これはギャグ?ツッコんだほうがいいのか?真顔だから分からない!
「ふざけてるのか分からないから、真顔で言うの止めてよ!」
「本気だけど」
誰が俺なんかを性的に見るんだよ!幼馴染でずっと一緒いるから俺のこの平凡フェイスに愛着が湧いちゃってるよ!
「だって五十嵐に告白されたんだよね?」
「・・なんでそれを?!」
さらっと言われた言葉に驚きすぎて、足を止めて玲の方に視線を持っていく
「この間喧嘩したって言ってたから。翔太が人と喧嘩することなんて絶対ないから、拗れるっていったらそんなところかなって」
こんなに早くバレるものなのか・・・。さすが幼馴染
「・・・そんなにあいつが好き?」
そんなにってなんのことだ?なんか俺言ったかな?
「好きなのは好きだけど?」
そう言った瞬間にネクタイを引っ張られる。キュッとネクタイが締まり
「ぐえっ!」
とカエルの様な鳴き声が口から漏れる
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