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「今日は部活ないのにどうしたんだ?」
週の開けた月曜日、部室の扉を開けると席につき一人でパソコンを触っている村上先輩の姿があった
なんで特に用事もない部室に来たのかというと
「謎に売られた自分の写真が気になってしまって・・」
考えないようにしていても、週末思い出してしまい悶々としていた
「ああその事か、毎回のごとく写真は昼の12時にアップするようにしていたため、一緒に見てみよう」
「ありがとうございます」
売れてるのも微妙だし、全く売れてなくても悲しいし、けど気になって仕方ない
12時に売って17時に売れてるって事があるんだろうか
「じゃあここに」
村上先輩が自分の席の隣に椅子を持ってきてくれた
「あっすみません」
隣に座りパソコンの画面を見る
謎のホームページにアクセスし、写真一覧をクリックする
「おっ・・・・・おお!!」
村上先輩の驚いた声が隣で響く。よく見てみると左に写真の画像が表示されており、右に購入するというコマンドがあるようだった。
セーラー服の姿で妙に目立っている俺の画像はすぐに見つける事ができた。右のコマンドを見ると
[sold out]
と表示してある。スクロールしても全てsold outになっていた
「売れてる・・・・」
「ちなみに購入時間が12時0分30秒だな」
「それは流石に早すぎませんか?!」
「確かに・・・それに妙だな」
村上先輩の表情が曇り画面を見ている
「なんか変なことありました?やっぱりこんな売れるのおかしいしバグってます?」
「いやそこじゃないんだよ、瀬乃君や玲みたいな毎月アップしている写真なら好きな人がアップする事が事前に分かっているため、販売と共に買うっていうのは分かるんだ。だが翔太のは事前に買うって決めてないと買わない時間帯だと思うんだよ。
今回初めてあげた写真が何故こんな早くに購入されているのか」
「・・・確かにそうですね、まるで俺の写真が売られるっていうの分かってたみたいです」
「不可解だな」
売れたのは正直何故か安心している自分がいる・・。けど早すぎてなんか怖い
「んー・・・もしかすればだが、あの日カメラを持った僕達がセーラー服姿の翔太と歩き回っていたため、それを見た誰かが今日売る可能性があると思って12時丁度に待っていた可能性もあるな」
「写真部の写真撮影会と認識した人が・・・確かにそれが一番しっくりくるかもしれません」
「ちなみにヘソちら写真は10秒で売れているぞ!」
「あの写真お腹丸出しで笑ってるから嫌なんですよっ!!」
「無防備な姿っていうのは大衆ウケはするもんだ」
「あんな写真が10秒なんて・・・・」
「アイドルのチケットと同じくらいすぐ売れたな。これはお金の匂いがする」
「もうしませんよ?!」
「冗談だよ」
この人絶対冗談じゃないよ!
俺の写真は誰の手にいくんだよ・・なんか嫌だな
「ちなみに誰が買ったとか分からないんですか?」
「プライバシーを守る事をモットーにやっているからなそこまでは分からない。販売時のにネットを使っているが受け渡しはば食堂の売店でやっている」
プライバシーを守るって、盗撮してる時点でアウトじゃないか
「売店ってどうやってるんですか?」
「番号をお伝えるとノートとかと同じようにお金を支払い、封筒に入れてあるため気づかれずそこで受け取るっていう仕組みだ。
この学校の売店は、文具を少しだけ取り扱ってるからな。ちなみに売店の人も、その封筒の中に何が入っているか知らない」
なんだそのタバコみたいに番号を言って受け取るっていう仕組み
「よく考えましたね・・・」
「歴代こうやってきてるからな。だが良かったじゃないか全部売れていて」
「それはそれであんまり嬉しくないですけどね」
「翔太だってバレてはないからいいんじゃないか」
「そうなんですけどね、なんか複雑です。・・・そういえば先輩はなにかやってたんですか?」
俺が来るパソコンを使ってなにかしていた筈だ。邪魔しちゃったよな
「FXだ」
部活何も関係ねぇええーーーーーー!!!
「そんな事まで手を出してるとは・・・」
「日本は不景気だからな。」
そういう問題なのか?
というか高校生でお金の稼ぎ方特殊すぎるだろ
「・・んじゃあ俺帰りますね、邪魔してすみませんでした」
「ああ気をつけて帰るんだぞ」
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