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きた・・・?!
窓ガラスから人影を見ると、俺のロッカーに近づいてきて何か入れている
あれは絶対毎日入れてくる手紙だ
俺は今までの怒りが爆発して
「このストーカー野郎っ!!!!」
と大声を出して勢いよくガラッと教室の扉を開ける
そうすると顔がよく見えないが、そいつは後ろに一歩引いて、廊下を走り出した
「ちょっ待てっ!!逃げるな!!!」
1ヶ月くらいストーカーされていた俺は恐怖という感情を一瞬で忘れて、そいつを捕まえる事しか考えられなかった
急いで走って追いかけるが、人影は離れていく
そうだった・・・俺体育の成績ずっと3だった・・・
これだから凡人は嫌だ・・・
なんて自分に絶望してると、後ろから玲が俺を追い越してすぐに人影に追いつく
後ろからぼやぁとしか見えないが、そのまま玲が人影の腕を掴んでそのまま捻り、人影が廊下に倒れて唸っている
すっすごい・・・・
テレビで警察24時を見ているような光景だった
俺は遅れてそこまで走って追いつく
一体誰が俺にストーカー行為をしてるのか
本人を目の前にすると、アドレナリンのおかげで消えていた恐怖という感情がでてきた
「痛い!逃げないから!離してくれぇ!!!」
腕を捻られたままのストーカーが叫ぶ
「ストーカーなんてするくらいだから信用できないよ」
玲は感情のない顔でその姿を見ているが、こっちから見たらどっちが悪者か分からないレベルで痛そう、これじゃあ会話もまともに出来ないんじゃないか
「もう玲大丈夫だから、離してあげて!」
「けど」
「本当に大丈夫だから!」
「わかった」
不服そうにそう言って腕を離す
あまりに痛そうに唸るから、もう見てられない
「いてて・・・・」
ストーカーはあまりに痛かったのかそのまま、廊下に倒れている
肝心の顔がよく見えない
「ぐわっ!」
そうすると玲がストーカーの髪の毛を掴んで上に上げる
「早く学年とクラス、名前を言え」
今まで甘い声と顔はどこに行ったのか、玲はゴミを扱うようにして話す
こっ・・・怖い・・・・
いやもうストーカーが可愛く見える勢いだった
・・・ん?
頭を上げさせられ初めて顔が見えたが、この顔は知っている顔だった
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