アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
103体育祭はじまり
-
「明日は本番だし、今日はこのくらいで終わろう」
亮介の言葉にほっとする
やっと終わった・・・本当に運動部なんて入らなくて良かった
グラウドから校内に戻る途中、テントの張ってるところに複数名荷物を運んだり、椅子に座って話し合いをしてるのが目に入る
玲は生徒会に入ってるらしいし、もしかしたら準備してるかも、と思って探してみたらすぐ見つかった
結構人がいるけど、やっぱり目立つな
テーブルの置いてあるマイクの前に座って、他の生徒と話をしている玲を見つけた
ストーカの件から一度も会ってなかったから、ちゃんとまたお礼したいと思ってはいたけど、今話しかけにはいけないな
そう思った俺はそのまま視線を戻して、校内に入った
*
体育祭当日いつもより遅い登校で、ゆっくり学校に行く
他の生徒より遅い登校だったのか、教室は荷物だけ置いてあり、みんな着替えてグラウンドに行っているようだった。
のろのろと集合場所に行くと
「遅いな翔太!」
といつもより元気の良い挨拶で吉澤に声をかけられた
「気合入ってんなー」
「あったり前よ!」
吉澤とは同じくらいの身長で整列する順番が近いが、亮介はクラスでも高い方だから後ろの方にいた
せっかく亮介に教えてもらったから俺も頑張ろう
必要最低限の競技しか出ない俺は、ほとんど応援席だ。あとは写真部で、何競技か写真を撮る担当になっている
村上先輩には何となくでもいいから、それっぽい写真を撮れば良いと言われたけど、正直全然分からない
本当に適当にピントを合わせて、何枚もパシャパシャカメラに納めておく
絶対にピンボケしてる写真が出てくるだろうから、必要以上に撮っておこう
競技が終わってもカメラが必死だった俺は、慌てて退場出口から出た。
こんなもんでいいのか?
写真を確認しようと、使い方もよく分からない一眼レフで試行錯誤する。そうしていると至近距離で声をかけられる
「翔ーくん?何してんの?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
103 / 134