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「ちょっと心配だったんだ、結構強引な感じで徒競走の練習させちゃったから・・。俺もしかしたら嫌われるんじゃないかって」
今までの真剣な顔は、消えて笑いながら話す亮介にちょっと安心する
「そんなことで嫌いになる訳ないだろ。まあ練習は普通にきつかったから、何度も辞めたくはなったけど。けど今はやって良かったと思うよ!吉澤も彼女に良いところ見せられたみたいだし。
だからそんな事気にしなくていい、逆にこちら側からありがとうって感じだよ
部活もあるのに、大変だったよな?」
「ちょっとでも翔太と居たかったから」
「・・・あっ・・え!?」
そんな事を自然に言うものか!?
視線が左右に動き、完璧な挙動不審だよ俺
「嫌じゃなくて良かった」
保健室の窓は開いており、風でカーテンが揺れる
亮介がきらきらして見えるのは、太陽の光のせい?
俺のフィルター?
「そんなの俺だって一緒に居たい」
自分で言ってて、これって告白になんのか?
なんて頭に浮かぶ、けどこれが俺の本音だと思う
目を丸めて、驚いたようにも見える表情に、先に言ったのは亮介なのに、何で驚いんてんだよと恥ずかしくなる
だって嫌じゃない。一緒にいる流れている空気が落ち着く
その声のトーンとか、表情とか、全てが好きだと思える
「もし最後のリレーで一位取ったら、一つ俺のお願い聞いて。
・・・なんて言ったら困る?」
「なんだそれ、そんなの内容によるだろう」
「無理なら、無理って言っていいから」
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