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今やってるゲームが、どうしてもクリア出来なくて、一緒にやってくれないかな」
「えっ・・そんな事でいいの?」
どんな物が欲しいのか、ドキドキしていたので、拍子抜けした
「うん・・・だめかな?」
「そんなの頼まれなくてもやるよ」
「良かった。俺ゲーム苦手だから、なかなか進まなくて」
確かに玲は昔からゲームが苦手で、対戦ゲームだと殆ど俺が勝っていた。RPGも1人用なのに、ずっと俺がプレイしてたのを横で見てたっけ
「俺はいつでも暇だから、玲が予定がない時でいいよ」
「じゃあ今週末はどう?」
「何もないから大丈夫」
玲との約束をした後、ダンボールから全ての物を片付け終わり、スマホを見ると18時まで10分前だった。玲と別れて急いで教室に戻る
まだ亮介は来ておらず、ほっとする
18時過ぎた頃、廊下から足音がする。この時間に此処に来るのは亮介しかいないと思い、鞄を肩にかけて教室を出る
教室を出て足音のする方を見ると、やっぱり亮介だった。
「びっくりした!」
いきなり教室から出てきたからか、亮介が目を丸めている
「ははっ楽しみで、早く行こう」
そんな様子を見て笑ってしまう
「小学生かよ」
そう言った亮介を近くで見ると、額に少し汗をかいている
「もしかして急いで来てくれた?」
「当たり前だろ。待たせてるし、翔太が小学生みたいに楽しみにしてたから」
「小学生は余計だけど、ありがとう」
「はいはい」
ホテルまで向かう中、初めて一緒に電車に乗るだけでも新鮮だと思った
自然に笑顔になってて、口が緩んでるなぁと感じる
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