アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
やっぱりイジワル…?
-
まさか、海音さんがあんなふうに笑うと思わなくてドキドキしてしまう。
『ちょっと落ち着け!!僕の心臓!!!』
心の中で心臓に指令を出してもそんな変わることもなく。
僕の顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
『うわぁああああどうしようどうしよう顔赤くなってるの海音さんにバレちゃう…!』
心の中であたふたしてると海音さんがいま1番言って欲しくないことを言ってきた。
「あれ?櫻輝、顔赤いぞ?」
僕の顔に近づきながらニヤニヤして言う。
きっとわかってて言ってくるんだからタチが悪い。
そんな海音さんの行動に、僕は更に顔を赤くしてしまう。
「もうっ!赤くありません!!それより、顔近いです!離れてください!!」
海音さんから離れるようにして顔を遠ざけようとする。
海音さんはその行動を読んでいたのか、僕の頭をぐっと掴み、さっきより近い位置に顔を引き寄せる。
「っ…///」
海音さんの顔が近くて、目が離せなくなる。
なんか、頭がぼーっとしてくらくらする。
「やっぱり赤くなってんじゃねえか」
そういい海音さんはニヤリとする。
「もうっ!からかわないでくださいっ!!」
「まぁまぁ、こんなんでいちいち赤くなってたら今日の夜とかどうすんだよ」
海音さんは苦笑しながら僕の頭をぽんぽんする。
「そういうのをやめてくださいって言ってるんですー!」
つい可愛くないことを言ってしまう。
「はいはい、ごめんごめん、」
海音さんは笑いながら手を離した。
というか、今日の……夜??
「海音さん、今日の夜ってどういうことですか?」
「は?お前はもう忘れたのか。」
「えーと…?」
「この寝室には、ベッドは1つ。ということは?」
「ああああああ!!!!」
はぁ…と海音さんはため息をついた。
「お前はほんと、なんていうか、…なぁ…」
いや、どうしようどうしよう絶対寝れない!!
「海音さんの近くとか、寝れないよ!!心臓が持たないっ!!」
…………………………あれ??
「っ…//っとにお前はなぁ…へぇー、そうかそうか。人の気も知らずに…なぁ……?」
ま、まさか、まさか僕………
「声に……出て…た…??」
全身から血の気が引いていくのがわかった。
「あぁ、ばっちり声に出てだぞ。」
うそ、……だろ……
「あ、いまのはなかったことにして頂いて結構ですので。」
「ん?するわけないだろ?」
海音さんはニヤリとイジワルな顔をしてこっちを見てきた。
「…………海音さんの……イジワルぅぅううう!!!!」
そう言って赤面したままの僕は涼のところへ走っていった。途中3回コケながら。
バタンッ
閉じられたドアの前で「ふっ」と微笑んだ俺は、そのままバタりと広いベッドの上に倒れ込む。
「なんだよあの反応……てか、最後の言葉…ぷっ…だーめだwwはぁーーーー…」
自分が少し意地の悪いことぐらいわかってはいるが、そんな真正面から言われたことなんか1度もなかった。
だからだ。だから、きっとあんなにもあの存在が大きく感じるんだ。今まで、会ったことのないようなやつだから…
この胸に感じるポカポカはなんだ………?
いままで、感じたことのないような………
きっと、これも今までこんなやついなかったから。
だから……………
この時、既に互いに惹かれあってたなんて思いもせずに……………
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 36