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嘘の告白4
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大量の書類の最終確認しながら廊下を歩いていると、突然足が何かに引っかかり危うく転びそうになった。
体制を保つために広げた両手からは資料がひらひらと床に舞い落ちる。これじゃあせっかくまとめた資料を一からまとめ直さなければならない。
そう思いながら視線を資料の絨毯からつまずいたものへと向ける。
「なんだ・・・お前かゾム」
そこには頭を手で押さえ縮こまったゾムの姿があった。
相当いたかったのだろうか体全体がプルプルと震えている。俺の足がクリーンヒットしたことは誰が見ても明らかだった。
「悪い」
「ん、気にすんな・・・痛い」
こらえきれなかったのか言葉の最後に本音が漏れてしまっている。
「ホンマごめんな」
想像していたよりもゾムに与えたダメージは大きかったらしい。少し焦り、先ほどよりも意思を強くして謝った。ゾムは痛むところさすりながら立ち上がる。
「いや、俺がここでうずくまってたのがいけへんから」
「確かに、なんでここでうずくまってんの?」
ゾムは頬をかき、言いよどむと若干困ったような切ないような顔をして言った。
「いや、悩み事をな・・?」
その顔には見覚えがあり、何となくだがゾムの悩み事の種と言うのも予想がついた。
・・・・多分コネシマの事なんやろなぁ。だって俺がグルさんがコネシマを考えるときの顔にそっくりなんやもん。
「そっか」
「うん」
それ以上聞き返すことせず、ゾムの話に相槌を打った。
「ま、悩み事があったら抱え込むなよ?」
「おう!分かった」
「あと、頭痛むようなら医務室に行ってぺ神に診てもらった方がええからな」
「介護プレイすっかww介護なら大先生だけでええって」
「それもそうやな」
会話をしながら、足元に散らばった資料をてきとうに集め始める。ソムも床に散らばった資料に気が付き拾うのを手伝ってくれた。
そのおかげで資料が思った以上に早く手元に集まりゾムに礼を述べる。
「ありがとう」
「いや、それ俺のせいやろwこっちこそごめん」
「気にすんな。それよりお前頑張れよ」
「?」
ゾムは何を頑張れと言われているの分からなそうに眉を曲げた。
「なんでもない。んじゃ俺仕事残ってるから」
「お、おう。じゃあな」
ゾムはまだ気になるのか、頑張れと言われたことに悩んでいたがそれを無視して俺は自室へと足を進ませた。
背後にいるゾムに向けてシッマと頑張れとエールを送りながら。
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今回はtnとzmでしたが内容的にはgrkn、zmkn、grtnでしたね。分かりにくいw
これからどんどん似たような表現が増えてきますが気にせず読んでください(汗)
読んでくださってありがとうございました。
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