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本音
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「何ですか、伊織さん。」
「ん?知り合い?」
「ええ、まぁ...。」
「あぁ、阿久津くんの先生です。」
な、こいつ...。
僕が、必死に隠してることを会って数秒でバラシやがった。
「先生?」
「ちょ、ちょっと待っててください!」
そう言っていーちゃん先生を外に連れ出した。
目につかないような路地まで行ったところでいーちゃん先生の方へ振り返る。
「ふざけんなよ!」
「へぇ、そんな言葉遣いなんだ。可愛い見た目とは全然違うな。」
にたり、と笑ういーちゃん先生は今までで一番怖かった気がする。今まででというものの全然いーちゃん先生のこと知らないけど。
「取り敢えず、これから見かけても話しかけないでください。学校でさえうんざりなのに、他まで干渉して来ないで...。」
「でもねぇ、自分のクラスの生徒がこういう事してるとさぁ、上から叱られんの。だから今日も来たの。援交だっけか?やめろよ...な?」
そうやって、俺の肩に伸びてきた手を振り払った。
援交なんてもんじゃない。
「援交じゃない!お前に、分かって...たまるものか。僕の辛さ分かってたまるもんか!大人は全員糞だ。自分のことしか考えないで後先考えない奴しかいない...。だから、僕を置いてった...。そっとしておいてよ!」
「置いてったって...もしかして...。」
「帰って!!干渉するな!」
そう言い放って、鳴嶋さんのところへ戻った。鳴嶋さんは大丈夫と最後までずっと心配していてくれた。あいつのせいで、楽しいデートが最悪なものになった。
「鳴嶋さん、今日はごめんなさい。」
「気にしないで、また今度埋め合わせしてよ。」
「あ、はい!」
店の前で別れる。
今日の仕事は全部手につかなくてスタッフにもオーナーにも客にも気を遣わせてしまった。
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