アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ストーカー。
-
バイトが終わり、家路につく。
ついたのはいいんだけど...後ろから足音が聞こえる。駅からずっと付いてきてるみたいで、思い込みだったらいいものの、走れば走ってくる、歩けば歩いてくる。
「どうしよ...。何か、恨まれることしたかな...。」
オロオロとしながら家の前までつく。
ここで、馬鹿だと気づいた。
...家バレちゃったんだけど、あぁ、やらかした...。
カコンカコン、と階段を上がってくる音。
「憂ちゃん...はぁ...。」
_紀伊さん。
バイト先の鳴嶋さんに次ぐ常連さん。
過去に1度襲われかけてから出禁になった人。
まさか、ストーカーになっていたとは...。
「久しぶりだねぇ、お金ならあるからさぁ...ヤろうよぉ...?」
「い、やっ...!やめ、て...!」
腕を掴まれドアに押し付けられてしまい、逃げどころが無くなる。目の前には汗を滾らせたおっさん。相変わらず口臭が臭い。
何度鳴嶋さんと、デートしたいと思ったことか。
「はなし......。」
「離せって言われてんだから離してやれよ...おっさん?夜中にうるせぇんだよ。」
_いーちゃん先生...!?
「な、な、なななんで!?」
「部屋となり。...よろしくね、阿久津さん。」
いつの間にか、おっさんはいなくなっていて安心しきったのか へたりと地べたに座り込んでしまった。
「ひっ、うっ、こわか...ぇ...。」
「...よしよし。」
先生はお風呂上りだったのかいつもつけてるワックスの感じがなく、首にタオルを巻いて髪は水でびしょ濡れだった。あやされて、されるがまま先生に寄りかかってしまっていた。
「ココアでいい ?」
返事の代わりにこくこくと頷いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 11