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2度目
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「アレ、いつもああなの?」
「いつも、じゃないですけど...。」
「ん、たまにあるんだ。」
図星を突かれて うっ と声を上げてしまう。
先生にはなんでもお見通しなんだなとつくづく思う。今日のデートが先生のせいで最悪なものになったのは本当のことだけど、許してあげてもいいかなとも思えてくる。
「夜に出かける時は声かけて。スーパーとかそこらならついて行くから。」
「え、あ...ありがとうございます。」
先生の部屋で少しだけ休んでから、先生に見送られるようにして自分の部屋に戻った。たかが少しの距離でも先生は手を振ってずっと見送っててくれた。怖い思いをしないようにと配慮してくれてのことだろう。
部屋に戻り、簡易的にありもので料理を作ろうと冷蔵庫を覗くと、ガランとしてて、中にはほぼ何も無い。あると言えば卵ぐらい。
「スーパーか...。」
さっきもお世話になったのに、また迷惑をかけてしまうのでは...。そう考えると中々インターフォンを押せない。押そうと手を伸ばし、手を離しを繰り返しているとガチャと音がして先生が顔を覗かせた。
「なに、百面相してんの。 」
「え、なんで分かったんですか...?」
「そこ。」
先生が指で隣についている窓を指さす。
先生曰く、料理中だったらしく窓から外の様子が見えてて、百面相をしていた僕をぷぷっと笑っていたらしい。
「わ、笑わなくたって!」
「ごめんって。てか、スーパーだろ?声かけていいって言ったろ?今日は、俺ん家で食えば?丁度出来たし。」
先生の家、2度目です。
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