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多分だけど
レイプされて僕がキスマークをつけたまま帰った時
ハルオは僕が、ハイジと会ってセックスをしたと思ってる
若しくは他の誰かと…
太一に乱暴はされたけど
顔は無傷で
どちらかと言えば服で隠れる所や手首に乱暴された跡が残っている
ハルオの前で裸を見せてなどいないから
レイプされたなんて想像もしてないんだろう…
だからハルオは
何も聞かない
僕もわざわざ言わない
「ご飯できてるから
一緒に食べよう」
台所からハルオの声がする
僕は窓の外を見た
もうすっかり闇は消え
太陽に世界が照らされる
…僕はまた
ハルオの世界に戻されるんだ…
トーストに目玉焼き
野菜サラダとオレンジジュース
シンプルな朝食をハルオととる
ハルオは何か懸命に僕に話していたけど
僕の耳には届いていなかった
僕の気持ちを確かめる事なく
恋人ごっこを続けるハルオ
"…んー、用っていうか
気になったから様子見にきただけやし"
この前来た凌の言葉を思い出す
"まっ、さくらちゃんに会って何となく解ったから、帰るわ"
凌はハルオが帰るのを待たずに帰ってしまった
"じゃ、またね
さくらちゃん"
笑顔で玄関を出ていく
ハルオとは違う
窮屈のない笑顔
目の前で一生懸命笑顔を作るハルオは
僕から見ても痛々しくて
もう見たくない…
でも…
もし僕がここから出ていったら
ハルオは自殺してしまうんじゃないかな……
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