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「…さくら」
伸ばされた手
その手の先には光があって
僕はとても眩しくて…
「っ…」
少し俯いた僕の頬に触れられるその手
とても温かくて
僕は顔を少しあげた
「…震えてる?」
「……」
僕の目の前にいるのは
人気俳優の樫井秀孝だった
あまりにかけ離れた存在の人が
僕の目の前にいて
どういう訳か僕を気に入ったようで
僕の名前を呼んで
その爽やかな笑顔が僕に向けられて…
「…可愛い」
「え……」
聞き間違いかと思った
男の僕を、可愛いだなんて……
ましてや、華やかな世界には
沢山の可愛い子や美人がいるというのに…
頬に触れられた手が、顎下に移動する
それに戸惑っていると、樫井が顔を寄せてきた
「っん、……!」
抵抗する間もなく、唇が僕に押し当てられる
誘導されるように舌で唇をこじ開けられ
僕の口内に侵入する
「…ん、ゃ……」
顔を少し傾け、逃れようとした
生暖かい樫井の舌が、僕から離れた
「………」
ハルオの所から逃れた僕は
凌名義のアパートに一人で住まわせて貰ってる
詳しい内容はわからないけど
凌は夜の仕事をしていて
その出勤前に僕は
凌の住むマンションに行き
凌の為に食事を用意する
広いキッチンで料理を作っていると、まだ眠たそうな凌が起きてきた
「…ん~、うまそうな匂いやな!」
少し乱れた髪に、上ふたつボタンが外れた白いシャツ
そこから肌に触れているシルバーネックレスが顔を覗かせる
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