アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
26
-
あまりにもされすぎて
情けない程僕は
普通に歩くのが苦痛だった
やっと消えた首筋の痕も
また色濃く付けられてしまった
そんな日に限って
今日は凌のマンションに行く日だったりする
スーパーで買い物をし
買い物袋を持って信号待ちをしていると
「…やっぱり黒アゲハかっこいいよね!」
「えー、私には可愛く見えるんだけど」
隣にきた二人の女性がアゲハの話で盛り上がる
僕が弟だと彼女達が知ったら
学校の女子と同じような反応をするのだろう…
凌のマンションに着き
部屋に入る
凌は起きたばかりの様で
シャワーを浴びると言い、バスルームへと行った
その間に僕は
冷蔵庫の中身を確認し
夕食作りを始める
いつもと替わり映えしない田舎料理
「お、美味そうやな!」
なのに凌はいつも嬉しそうに言ってくれる
少し濡れた髪のまま椅子に座り
全てが揃うまで待っている
僕は緑茶を淹れ、湯飲みをテーブルに置いた
「……ん?」
凌が奇妙な声を上げる
そして僕の方に手を伸ばし
僕の首筋に触れた
「どうしたん、コレ」
「え……」
上手く隠していたつもりだったのに……
凌の目が真剣になる
「これ、は……」
首筋を手で隠し、目を逸らした
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 44