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…僕が…?
「凄かったッス!
リュウさん、『俺の女に何してんだ!』って、乗り込んできて
…こう、こうやって片手で…」
モルはジェスチャーを交えて興奮しながら僕に語った
「もうとにかく凄かったんス!
やっぱリュウさん格好いいッス!」
その手には、ハンディカメラがあった
僕がそれをチラッと見たのに気付いたモルは
「…データは消しといたんで、大丈夫ッス!」
僕に笑顔を向ける
"俺、姫だけが希望なんで……"
カフェでのモル言葉を思い出す
と、ふと頭をよぎった声…
"愛沢って奴は、さくらが思ってるような奴じゃない! "
ハルオ…
胸がチクン、と痛む
ガチャ
ドアが開かれて見ると
そこには体格のいい竜一がいた
「まだ寝てんのかよ」
刺々しい雰囲気を残し、竜一が部屋に入る
僕は慌てて上半身を起こす
「……っ!!」
切れた所に激痛が走る
痛くて動けずにいると、痺れを切らしたのか竜一がすぐそこまで来た
そして……
「……!!」
僕の体にシーツを巻き付けたまま、膝裏に腕を通し、僕の体を軽々抱え上げた
恥ずかしさで戸惑っていると、竜一が鋭い目をこちらに向ける
「てめぇは"姫"らしいからな…」
そう言った後、竜一はモルをチラッと見た
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