アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
参考文献について
-
私がこれまでに読んだ全ての文章。
と言うべきではありますが、高校の時の参考書が主です。
これを書くためだけに引っ張り出してきたものです。
小倉百人一首の解説本。(高校の時学校で配布された物)
あとは、古文単語の参考書。(222です。懐かしい…。)
web検索できる国語辞典、類語辞典、古語辞典…。
いい加減な…。
この中で、百人一首の解説本は、初めてあんなに深く読みました。
読みこんでいて思ったんですが…。
あれは、きっとエライ研究者の方がお書きになっているはずです。
それがそもそも、一つの歌についてA5版の副読本1ページ分に収まるわけがない。
それを無理矢理、「一首一頁」を貫いて書いてある事が、とても良いと思うんです。
詠み手の説明
詠まれた経緯
和歌の口語訳
和歌の技法
文法の解説
古語の注釈
その全てをギュッと。
何を書いて、何を書かないか、物凄く厳しく一首ごとに考え抜かれているはず。
そのページの中に、時々、研究者の方の熱い解釈なんかが入れられていたりすると、ニヤニヤしてしまうんです。
コレどうしても書きたかったんだな、って。
熱い恋の歌の、熱い解説。
例えば。
「男の‘切ない’恋心」
とか。
冷たくなった相手を恨みに思うよりも心配する「‘健気な’女心」
とか。
解説を書いた人も熱い気持ちを隠さないで書いているなー、と思って楽しくなるのです。
高校生あたりが使う教科書向けに、かなり好き放題、難しい言葉も技法も、完全お構いなし。
大人同士の恋愛に関してかなり突っ込んだ事まで書いてあるのです。
(そりゃ、逢瀬の後の「後朝の歌」なんて、とてもあからさまです。)
著者の先生方は、苦しくて半ばヤケになって変なテンションなのか、ここぞとばかりにアツく楽しんでいるのか。
…真意の程は私などには分かりませんが、とりあえず、これ書いた人は良い人だ…、と伝わってくる様です。
読み物として楽しい、小倉百人一首。
だから、と言い訳しますが、私にはカルタの才能はないです。
とりあえず、藤原定家さんはエライー。
しかし日本はすごいですね。
こんな凝縮された本を、カラー写真付きの格安で読めるなんて。
ビバ副読本。
あの頃にもっとちゃんと読み込めば良かった!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 17