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そんなこんなで授業が身に入らないまま、
お昼を迎えてしまった。
鈴華『シンシン…置いてかないで~。』
彼氏のところへ行こうとする慎の腰に腕を巻き付けて縋る。
慎『無理〜、ダーリンに会いに行かなきゃならんの。』
鈴華『薄情者ー…。』
すると少し拗ねたように言ってのける慎。
慎『どうせ俺は薄情者です。』
今のは良くないと思って即座に謝る。
鈴華『嘘、ごめん。』
慎『そういうとこ可愛い。』
そんなやり取りをしていたら、突然グイッと肩を後ろに引かれて何かに包まれた。
春臣『こいつは俺に任せろ。』
耳元から聞こえる低い声。
鈴華『へっ…臣?!!』
後ろから抱きしめられていたのだ。
…しかも悩みの種の本人に。
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