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買い物袋を瞬時に取ろうと思っても、先にひょいと持たれてしまう。
鈴華『む…おみ、俺に持たせてよ。』
春臣『は?無理。』
何言ってんだこいつという目で見られて拗ねる。
鈴華『どうして?』
春臣『鈴華に持たせるわけないだろ。』
だからそれがどうしてって聞いてるのに!
鈴華『いいじゃん俺持ちたい。』
春臣『だって明らかに鈴華が組み敷かれる方だろ。』
鈴華『へ?!それと何が関係あるの?!////』
春臣『大ありだろ、そんな何か持ってたいなら俺が手を繋いでやる。』
ほら、と手を差し出されて顔が赤くなった。
鈴華『関係性ない!!…繋ぐけど。』
春臣『帰るぞ。』
暗い中俺の手を引いて先に歩いている春臣の耳は心做しか赤く感じた。
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