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俺が知らない世界
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レンとわかれた後、俺は自分の教室に入った。
いつもと変わらぬ光景。
サトル「おはよハルキ。今日も可愛いね。」
一番に声をかけてきたのはサトル。高1で知り合って、それからずっと一緒にいる。外見は女子顔負けの可愛さだ。実際女子とも仲良く、輪の中に入れば完全に女の子だ。
ハルキ「やめてくれよ。カズマはまだ来てないの?」
サトル「カズマなら松村先生の所だよ。」
ハルキ「松村?なんかやらかしたの?」
いつも一緒にいるもう一人、カズマはサッカー部のエース。松村先生はサッカー部の顧問だから、きっと何かあったのだろう。
サトル「もうやだなぁ~。あの2人付き合ってんじゃん笑」
は?
俺の耳変になったか?
サトル「ハルキ~?」
サトルが俺の顔を覗き込んでくる。
しかし、俺はそんなことなど気にしていられない。
なぜなら…
ハルキ「2人が付き合ってるだって?」
サトル「そうだよ。生徒の間じゃ有名なことじゃん!先生達には言っちゃダメだよ?禁断の恋なんだからね!」
生徒の間で有名?
は?
先生と生徒以前に男同士だぞ?
何言ってんだ?サトル…
ハルキ「男同士……だよな。」
サトル「うん、そうだけど。それが何か?」
ハルキ「いやいやいや、おかしいだろ!男同士だぞ?!」
サトル「え、じゃあ何?ハルキは女の子が好きとか………?」
ハルキ「当たり前だろ!!サトルもそうだろ?」
俺の声が教室に響き渡った。
今まで騒がしかったはずの教室が、一瞬のうちに静まり返り、周囲の視線は俺に刺さった。
女子「え~ヤバイ…ハルキ君女の子が好きなんだって…」ヒソヒソ
男子「マジかよあいつ。そんな趣味だったの?…キモ」ヒソヒソ
女子「男の子なんて恋愛対象として見れないよね…」ヒソヒソ
クラスのみんなが俺に不信感を抱いた目を向ける。コソコソと話されるのは俺への誹謗中傷。
え……?
なんで
なんで俺が変みたいに見られてんだ?
サトル「ハルキ……」
俺を哀れみのこもった顔で見てくるサトルに、何故こんなことになっているのかを聞いた。
ハルキ「サトル?俺、変な事言ったか?」
サトル「大丈夫だよ。最近では有名人も異性が好きだって告白する人とかいるし、まだちゃんと受け入れられてないけど、僕は気持ち悪いなんて思わないからね?」
それって…
まるで同性同士の恋愛が当たり前ってことじゃねぇか!!
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