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集会という名の公開処刑
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次の日…
今日は緊急の集会があるとかで、全学年の生徒が体育館に集められた。
そして壇上に立つのはもちろん生徒会長の黒瀬レン。
それにしても緊急の集会って何があったんだよ。
あーめんどくせー。レンも早く話し終わってくんねぇーかな。早く教室帰りてー。
レン「ーーーです。他に先生方からお話はございませんか?…はい。では、ここで大切な発表をします。みなさんよく聞いてください」
レンの言葉に生徒達が一斉にざわつき始めた。
大切な発表…?
レン「えー、2年C組川上ハルキ君。ちょっと壇上まで上がってきてくれるかな?」ニコッ
ハルキ「は?」
俺の周りにいた奴らが一斉に俺の方を振り返る。
これ、行かなきゃダメか……?
サトル「呼ばれてるよハルキ」
カズマ「早く行かないと」
二人に背中を押され、俺は恐る恐る前に出て、壇上に上がった。
俺はレンから少し距離を置いたところに立った。
レンの咳払いを合図に、騒がしかった体育館がしんと静まり返った。
レン「川上ハルキ君です。この子は俺のものなので、手を出さないように。」
ハルキ「はぁ?!何言ってんだお前馬鹿じゃねぇーの?」
そう叫ぶと、レンはさっと近づき、腰をぐっと引き寄せて、俺に…俺に……キスをした。
しかも…
チュッ…グチュ…チュパッ……
ハルキ「はンンッ…グチュ…ぁ…はム…チュッ…アッ」
思いっきり濃厚なやつ。
コイツわざと音立ててっ!
マイクを通して体育館中にいやらしい音が響き渡り、反響して俺たちに帰ってくる。
レン「話は以上です。解散。」
完全に腰が抜けてしまった俺を抱き寄せて、レンと俺は生徒達が出ていくのを見送った。
レン「フッ笑…顔トロトロ……そんなに気持ちよかった?それとも、みんなに見られながらの方が感じるとか?ハルキは淫乱の変態だもんな」ニヤリ(小声)
ハルキ「ち、違う!バカバカ!!俺もう教室入れねぇーじゃんかよ!!」
レン「じゃあ俺と生徒会長室で勉強するか?」
ハルキ「誰が行くか!!」
レンの腕を振りほどき、教室に向かった。
が、正直入りづらいどころか入りたくねぇ…
だって…
女子「ハルキくんと会長すっごく似合ってたね!」
女子「やっぱりハルキくんも男が好きったんだよ!あの時は女の子が好きって言ってたけど絶対照れ隠しだよ!」
男子「川上と会長エロかったよなぁ…俺も川上抱きてぇー」
男子「会長に殺されるぞ笑 でもまじで川上エロかったよな」
なんだその会話…。
絶対おかしい!!
ガラッ
女子「「ハルキくん///」」
男子「「川上…///」」
サトル「ハルキも彼氏いるなら言ってよねー。しかも会長だなんて、僕知らなかったよ?」
カズマ「でも、今日全校生徒に知られたな。ハルキ。これでまぁ害虫は付きにくくなったかな。」
男子「なぁなぁなぁ!会長のってやっぱデカイの?どんなだった?」
男子「会長とは何回ヤった?」
教室に入った瞬間、クラスメイトたちに四方八方取り囲まれてしまった。
ていうかみんな俺をなんだと思ってんだよ!
俺はあいつなんかと絶対にヤらないっつーの!
そんな休み時間が続き、いつも以上に疲れたいた俺にもやっと休息の時間が来た。
キーンコーンカーンコーン
ハルキ「購買先行って並んでるぞ!」
サトル「うん!ごめんすぐ追いかけるね!」
お昼の購買は戦争だ。早く行かなければなくなる。
サトルはさっきの授業のノートを書き終えたら行くって言ってるし、カズマは松村から呼び出しをくらったそう。
とにかく俺は走った。
今はご飯の楽しみしかないんだからな。
角を曲がれば購買だっ!
ドンッ
角を曲がった瞬間誰かにぶつかった。
痛ってー………こ、この感覚もしかして……
恐る恐る顔を上げると、満面の笑みでこちらを見下ろすレンがいた。
うわぁ今一番会いたくない人ランキング堂々1位の奴に会っちまった…。
レン「ハルキ?今、廊下、走ってたよな?」
ハルキ「えっ?!い、いや?走ってねぇけど?汗 あ、そうだ購買!」
レン「待て。走った上に、嘘ついて、さらに俺を無視しようとした。そんなに罪を重ねて、もしかして俺にお仕置きして欲しくてわざとやってるのか?」ニヤリ
ハルキ「そ、そそそそそんな訳ねぇだろ!じゃあな!俺もう行くから!」
ガシッ
レン「ルール違反にはお仕置きだ。」
レンの前を通り過ぎようとした瞬間、首根っこを掴まれた。最悪だ。だから、会いたくなかったんだよぉぉおおお!!!
レンは片方の手で後ろから俺を抱きしめ、もう片方の手で俺の両腕を背中の方で押さえつけた。この体制のせいで、レンの色っぽい声が耳元で響いて……。
しかももっと最悪なのは、今朝の集会のせいで周りにいる生徒がみんな俺達のことを見てることだ!!
レン「そういえば、ハルキは見られると感じるんだったよな?………ほら目を開けて。みんながお前のいやらしい顔を見てるぞ。そうだ。ここで犯してやろうか?」(小声)ニヤリ
ハルキ「絶対……いやだ!悪ぃ!ほんと悪かったって!反省してるから!な?もういいだろ?離せよ!!」
周りの奴らも感心してねぇで助けろよ!!
こんなに嫌がってるのに!!
レン「俺の家でたっぷりお仕置きされるか、ここで犯されるかどっちがいい?」(小声)
ハルキ「な、なんだよその二択!俺はどっちも嫌だからな!って言うかいちいち耳元で喋んな!!」
レン「5秒以内に決めないと、後者で決定だ。5…4…3……」
レンは勝手にカウントを始めてしまった。
流石にここではしないだろうという気持ちがある反面、レンならやりかねないという不安もあって、俺はこの二択から選ぶしか道はなかった。
ハルキ「なっ!!……………ぃぇ…。」
レン「聞こえない。2…1…」
ハルキ「家!」
レン「家で、何して欲しいの?」ニコッ
ハルキ「ちょっ、その言い方…俺がして欲しいみたいに思われるじゃねーか!」
レン「当たり前だろ?家でたっぷりお仕置きされたいか、ここで犯されたいか。早く言え。」ニヤリ
ハルキ「そんなの嫌に決まって…ンンッぁっどこ触って…ぁっ」
レンはあろう事か、みんなが見ている前で俺の制服のシャツのボタンを少し開け、手を入れてきた。
そんな様子に、生徒達から歓声が上がる。
レン「ハルキが言わないから後者に自動的に決まりだ。」
ハルキ「やめっぁっ。家で…ゃぁっ…お仕置きされたい!!ンンッ」
レン「よく出来ました。」ニヤリ
俺のその言葉に周りの生徒から拍手があがり、レンは満足そうにニヤリと笑うと、俺を解放し、何事も無かったかのようにスタスタと歩いて行ってしまった。周りにいた生徒達も、満足したようにバラバラになっていった。
これから毎日、あいつに会わないように気をつけねぇとな………。
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