アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
修羅場
-
ドンドンドン
乱暴に叩かれるドア。
その音に、さっきまで楽しく談笑していた空気が張り詰めた。理事長は立ち上がって、ゆっくりとドアの鍵を開けた。
レン「っ…おい……なんでお前の部屋に理事長がいるんだよ………」
鬼の形相で俺たち二人を見るレンに対して、顔色一つ変えず冷静な理事長。
ハヤト「それを言うならあなたもでしょう。勝手に部屋に入り込んで…」
レンは俺の前に走り寄ると、両肩を掴んで前後に揺らし激しく問いただした。
レン「ハルキ…何されたっ……!!」
ハルキ「何もされてねぇよ!!お前とこの人は違う!!」
レン「っっ……お前は騙されてる!早くこっちへ来い!お前…誰のものか忘れたのか?」
レンは立ち上がって、俺に立つよう命じる。しかし、俺にはもうレンの言いなりにはならないという強い意志ができていた。冷たく見下ろされる視線に対抗するように、キツくレンを睨み上げる。
ハヤト「婚約は破棄されたはずですよ。生徒会長ともあろうあなたが、なぜそんなに必死なのですか?性処理代わりならいくらでもいるでしょう?」
レン「俺たちは愛し合ってる!」
ハルキ「俺はお前なんか……嫌いだ!!出ていけ!もう俺に顔見せんな!!」
レン「ハルキっ……」
ハルキ「早く出てけよ!何度でも言ってやる!お前なんか死んでもごめんだ!!大嫌いだ!!」
ハヤト「ほら。ハルキくんが言ってますよ?聞こえませんでしたか?もっと嫌われても知りませんからね」
レンは俺と理事長をキツく睨みつけると、部屋を後にした。残された俺と理事長は、一度落ち着いてからレンのとこなど忘れて朝まで語り明かした。
そして、ここにいては危ないと判断した俺は、自ら理事長に頼み込んだ。
ハルキ「理事長……俺、ここにいたらいつレンに襲われるかわからない…。だから、しばらく理事長の家に泊めて欲しい…」
最初こそ驚いていたが、すぐに俺のわがままを受け入れてくれた。
次の日、俺は学校を休んで理事長の家にいた。
大きなスーツケースを持って、一際大きな玄関に立つ俺。少し緊張気味の俺に、優しく手を取って中へ招き入れてくれる理事長。
今日はいつものスーツとは違って部屋着なので、新鮮な感じがした。そんな姿にも少しドキッとしてしまう。
ハヤト「よく来たね。ここが君の部屋だよ。空いているのがここしかなくてすまないね。」
そう言って案内されたのは、キングサイズのベッドがあるだけにしてはもったいないくらい広く大きな部屋だ。オープンテラスからは白く光が差し込んで、部屋中を照らしていてシンプルながら、とても清潔感のある部屋だった。
ハルキ「いや。俺の方こそいきなり押しかけてすみません。こんなに広い部屋いいんですか?」
見た感じ俺の部屋の2倍はある…。
ベッドサイドにはスタンドライト。ベッドの向かいの壁には大きな鏡。まるでホテルだ。
ハヤト「あ~それが、ここ、僕の部屋なんだ…。今、別の部屋を一斉リフォーム中で僕しか家に帰ってなくて…他にないんだ…なんなら!僕リビングで寝るから!!」
ハルキ「そんな!全然大丈夫ですよ!!同じ部屋でも俺は気にしません!」
そういうと安心したようにニッコリと笑った。
ハヤト「君が僕の部屋にいるなんて信じられないな汗 なんか、新婚夫婦みたいだね笑」
ハルキ「フフ笑 確かにそうですね笑」
そんな冗談を言って笑い合える中に、いつの間にかなっていたともこの時の俺はまだ気づいていなかった。
俺が荷物を整理する間、理事長自らご飯を作ってくれた。2人でテーブルを挟んで席についた。
口に運ぶと、どれもほっぺが落ちそうなくらい美味しくて、俺は次々に胃の中に入れた。
理事長もそんな俺を見て満足げに笑い、食事を終えた。もうこの時には夜の8時を回っていた。
ハヤト「先にお風呂入ってくるから、君はゆっくりしているといい。自由にくつろぎなさい。」
優しく俺の頭を撫でて、お風呂場へ行った理事長の背中を見送って、リビングの真ん中にあるソファーに腰掛けた。
ふかふかでダメになってしまいそう。もう起き上がれない…。
シャンデリアのついた高い天井を見上げる。2日も一緒にいるのに全然手を出してこないじゃないか。やっぱりレンは間違ってたんだ。大体、みんながみんな男が好きってわけじゃないだろう。この世界では別だけど……。って何でレンのことなんか…!!
あぁ~こんな毎日送れたら最高だなぁ~。理事長と結婚する人はきっと幸せ者だ~。だってあんなに優しくって、誠実で、お金持ちで、イケメンで、料理も上手……羨ましくなっちゃうな……。
ん…
なんだ?
温かい…感触………
気持ちいい…
レン…
ハヤト「おはよ。眠ってたの?」
ハルキ「うわぁっ?!理事長………お風呂上がったんですね」
目を開くとすぐ目の前に綺麗な顔が、驚いて飛び上がってしまった。濡れた髪で増した色気とバスローブから覗く鍛えられた綺麗な体につい目がいってしまう。さっきの唇に触れてた温かい感触って………ゆ、夢?だよな。だって理事長がそんな事するはずないし…。なんて夢見てんだ俺…
ハルキ「お、俺もお風呂借ります!!」
急いでソファーから立ち上がり、風呂場に駆け込んだ。壁にもたれて心臓を抑える。
なんで俺…ちょっとドキッとしてんだ?しかも……反応してるし……。
服を脱いでお風呂に浸かった。
顔の半分まで使ってぶくぶくと泡を立てる。
俺のアソコ見られたかな…。でもギリギリ分かんないくらいだったし…。
あーもうやめだやめ!
シャワーで水を出し、頭からかぶった。
ここではエロいことはなし!!
とは言ったものの、俺のソコはどうも落ち着きそうにない。仕方なく自分ですることにした。そこを右手で握り上下に扱くと、すぐに先走りでヌルヌルとしてくる。その液がお尻まで届くと、今度は後ろがヒクヒクと疼き始めてしまう。
俺はいつからこんな変態みたいな体になったんだよ……全部…レンのせいだっ!!毎日俺を犯すからっ!!
右手で勃ち上がったものを扱きながら、左手は蕾へと伸びていき、ぐっと中に押し入れた。
そして、一気に快感へと上り詰める。
ハルキ「ぁぅっ…ンンッ…ぁっ…ああっ…ンンンッ」
ビュルルル……ポタ…ポタ…ポタ………
手の中に出た白濁液を見て、憎悪した。
こんなの…もう…嫌だ………。
自分で弄ってイくなんて……っ。
綺麗に体を洗い流してお風呂場から出た。
用意されていた理事長と同じバスローブを着て、風呂場をあとにした。
ハヤト「おかえり。随分楽しそうだったね。1人でイけたのかな?笑」
クスクスと笑いながら俺を見る理事長。聞かれていたとわかると急に恥ずかしくなって、視線をしたに下ろし、真っ赤になってバスローブを握りしめてしまう。
ハヤト「まぁ男だから仕方ない事だ。性欲があるのは健全な男子高校生の証拠だよ。恥ずかしがることはない。さ、お水でも飲むかい?」
俺は恥ずかしさを紛らわすためにも、差し出された水を一気に飲み干した。
ハヤト「今夜はせっかくの夜だし、また語り明かしたいな。あ、そうだ。学校はどうする?明日から復帰するかい?」
ハルキ「……はい。明日から学校行きます…」
風呂で温まったせいか、少しまぶたが重い。時計を見ればもう11時だ。眠くなるのも頷ける。
理事長はそんな俺を見ると、少し困ったような顔をして言った。
ハヤト「仕方ない。今日はもう眠そうだし、語り合うのは明日にして眠ろうか。」
俺はもう立っていられないくらいの眠気に襲われていて、見かねた理事長が俺を横抱きにして部屋のベッドまで運んでくれた。
そして俺の記憶は途絶えた。
ん……
また、あの感触…
唇に触れる感触で俺は目を覚ました。
辺りはすっかり明るくなっていて、朝だと気づいた。
ハヤト「おはよ。ハルキ」
ハルキ「お、はよ…ございます…」
ハヤト「さぁ学校だよ。朝ごはん食べて。もう出来てるよ。」
優しく言いかける様子はまるで神様のよう。
俺はゆったりとベッドから出て、リビングへ行った。そこには今まで見たことないくらい豪華な朝食が並んでいた。俺は夢中で手をつけた。
食べ終わると、理事長と一緒に歯磨きをして、髪の毛のセットもした。なんだか本当に一緒に住んでるんだなと実感した気がする。
学校に着くと、真っ先にサトルが俺の元に飛んできた。
サトル「あの後どうなったの?!休んでたけど大丈夫?」
ハルキ「レンとはあれっきりかな。今ちょっと理事長の家に居候させて貰ってる。それで昨日休んだんだ。」
カズマ「理事長と?!大丈夫なの?」
ハルキ「大丈夫だって!本当に何も無かったし!今はむしろ家族?みたいな関係だぜ?心配することなんてねぇよ」
この2人まで理事長の事疑ってたのか……。
レンもとんでもない噂話をしたもんだな。
大体、レンだって生徒会長なんだから理事長のこと良く知ってるはずだろ?なのになんであんなに嫌うんだ?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 104