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夏休み
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校長「ーーーでは、皆さん。良い夏休みを過ごしてください。」
ハルキ「やっと夏休みだー!」
サトル「僕夏休み中毎日マサトさんの家に泊まるんだ♪」
カズマ「俺は毎日部活。」
サトル「ハルキは?そう言えば、黒瀬会長か理事長どっちにするか決めたの?」
ハルキ「そ、そんなのっ……どっちも選ばねぇよ!///」
サトル「そんなこと言っちゃって〜顔真っ赤なくせに」
カズマ「その顔で否定しても説得力ないよ。」
ハルキ「うぅ……///」
とはいえ、あの日から本当に2人は俺に近づいてこなくなった。俺の言いつけを守って毎日仕事に追われているらしい。
しばらく体を休めているので、俺は体の調子が良くて良くて、もう最高の日々を送っていた。
男子学生「ハルキ!俺らと海行かねぇ?!」
男子学生「おいおい、やめとけよ。会長にバレたらやばいぜ?」
ハルキ「行く!レンには内緒だ!」
レンに俺の楽しい楽しい夏休みを邪魔されてたまるかよ!
夏の海、女子のビキニ、可愛い恋人ゲット……最高だ!!!これこそ俺が理想とする夏休みだ!!
学校から家に帰ると、俺はすぐにベッドにダイブした。携帯に夏の予定を詰め込んで、これからの楽しみに備える。
教室で約束した予定で、ほとんど夏休みが終わってしまう。それくらい毎日遊ぶ予定が入ってる。
考えるだけで、顔がにやけてしまう。レンや理事長の事なんて、俺の頭の中からすっぽりと消えていた。
母「ハルキ〜ご飯よ〜」
母さんに返事して、俺はノコノコと階段を降りた。
リビングの扉を開けると、そこにいるはずのない人がいた。
ハルキ「中島先生?!」
ヨシト「こんばんは。」
母「ゆっくりして行ってくださいね?あなた、ちゃんと家のことよろしくね?」
父「分かってるよ。じゃあまた1ヶ月後な」
母さんはテーブルにつかず、大きなキャリーバックを持って、よそ行きの格好をしている。心做しかいつもよりメイクも濃い。
ハルキ「え、え?母さんどこか行くの?」
母「何よ今更〜大型の休みはいつもお互い恋人と過ごしてるじゃない?」
ハルキ「は、はぁ……。」
ウキウキした様子で出ていった母さんの背中を見送りながら、俺は頭の中を必死に整理した。
えと、つまり、中島先生が家に泊まるってことか?
嘘だろ?!じゃあなんだ?1ヶ月間も父さんと先生のイチャイチャを見せられるってことか?
あぁ゛ーーーーー!!!最悪じゃねぇか!!
父「ヨシト、また眉間にシワを作って……。怖い顔になってるよ?」
ヨシト「カズナリさん……すみません。今手に負えない生徒がいて、どんな罰を与えてやろうかと毎日……」
父「俺がいる前で他の男の話をするなんて、いい度胸だな。ヨシト。ベッドでじっくり話を聞いてやる。」
早く食べて部屋戻ろ……。
父「あ、そうだ。封筒で渡したお前の恥ずかしい写真な、ハルキ見たらしいぞ?な?」
ヨシト「なっ//// ほ、本当に?!」
ハルキ「………あ、えっ、と……その……は、い」
ヨシト「///////」
父「だそうだ。もうハルキには見られてる事だし、気にせずできるな?」
巻き込まれる前に逃げよ。
俺は晩御飯をかき込んで、自分の部屋に逃れた。
1ヶ月間も耐えられねぇ…
レンのとこも理事長のとこも行きたくねぇし、サトルはマサトさんのとこだし、カズマは部活で忙しそうだし……
はぁ…仕方ねぇ、か。
しばらくしてから、俺は風呂に入った。
ソファーに座って風呂上がりのアイスを食べていた時だった。
ハルキ「ん?」
なんか声がしたような……
声がした方を向いてももちろん何も変わりはない。
湯冷めしたみたいに体がぶるりと震えた。そして俺はものすごい好奇心にかられた。
ゆっくりとその方向へ足を進め、チラリと扉の中を覗いた。
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