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本当の恋人 R18
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あれ…
俺、何やってたんだろ…
サイード「ハルキ…」
ハルキ「サイ……ド……」
目が覚めたのは、ベッドの上だった。
そういえば俺…ルシールに……
ハルキ「っ!!マヒロさんは?!ルシールはどうなったんだ?!」
俺は勢いよく起きあがり、ベッドに腰掛けていたサイードに掴みかかるような勢いで声を上げた。
サイード「落ち着くのだハルキ…お后様ならお父様の所にいらっしゃる。ルシール叔父様も捕らえられて地下牢へ幽閉された。」
そうか……
ん?
お父様?
ハルキ「国王は生きてたのか?!」
サイード「あぁ。なんとかな。」
ハルキ「そっか。良かった……。」
サイード「ハルキ…私はお父様を騙して国王になる事に罪悪感を持っている。今すぐにとは言わない。私と、結婚してくれないか?」
サイードは俺の手を取り、まっすぐ俺の目を見てそう言った。
俺だってサイードの事を……
でも…
ハルキ「それは…………できない。俺はただの平凡な日本人だ。一国の后なんて……務まらない。」
サイード「ハルキ…」
ハルキ「サイード…俺…好きだよ。だからこそ…ダメなんだ。サイードの大切なこの国を壊してしまう。ほら、ちゃんと見て…いつも影から支えてくれて、愛してくれる人がいるだろ?もう、気づいているはずだ。」
俺は、サイードの目を見つめた。
サイードの目は、俺と一瞬目が合ってすぐ下に逸れた。
サイード「………分かっている。」
サイードはゆっくりと部屋の扉の方へ視線を動かした。
サイード「ハルキ……愛している。最後にもう一度……抱かせてくれ。」
バサッ
ハルキ「サイ…ドっハァっ…好きっンン アアァ好きぃぃいい///」
ズチュ…ズブッ…グチュ…ズブッ…グチュ…グチャ…
サイード「私もだっ…ぅっ…ハルキッ…ハルキ…ンンンッ…」
ハルキ「ああぁ…ヒャ…サイードァンンッ//も… アァッ//イクっァあっ//」
サイード「ック…ハルキ……ンンンッ」
ドクドクドクッ……
ビュルル…
俺たちは朝日が昇るまで体を重ね、求め合った。
従者たちに体を清められ、俺は1人日本に帰国した。
ハルキ「っ寒……」
そう言えば、日本は冬だったな…
両手で体をぎゅっと握ると、なぜこんなにサイードのことを思い出すんだろう。
あれで良かったんだ。サイードには、最初からタハがいた。誰が見ても2人は尊敬し合い、信頼し合い、愛し合っていた。
そう。これで良かったんだ。
手紙でも書いてやろうかな……
空を見上げると、ちょうど真っ白な雪が降ってきた。向こうではきっと見ることが出来ないものだ。
サイードに見せてやりたかったな…
空を見上げる目から、ツーっと温かいものが伝う。
俺、泣いてるのか…?
その時、俺の背中の方から声が聞こえた。
レン「ハルキ、おかえり」
ハヤト「さぁ、家に帰ろう」
振り返ると、2人が立っていた。
俺は少し乱暴に腕で目を擦ってから、2人の方に向かって走った。
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