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はじまりは。
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「っ、あ、あっ…ん」
「カズくん可愛い、男の子にしとくの勿体ないね?」
「んんっ!…も、イキたい…ッ」
俺がこんな風にセックスに明け暮れるようになったのは高校一年生の時。
「和、こいつ私の友達の_____」
当時付き合っていた彼女に紹介された男友達と仲良くなって二人で遊びに行った時。
まさかそいつがゲイなんて知らずになんの疑いもなく着いて行ったらそのままカラオケで無理矢理犯された。
もちろんその当時は自分が掘られるなんて思ってもみなかったし本気で嫌だと思っていた。
彼女とは明確に理由も告げずに別れ、もうそいつに関わらないようにしていたのにまた捕まって拉致られた。
そしてそいつと二度目の行為に及んだ時、自分でもおかしいと悟った。
「俺何でこんな気持ちよくなってんだ?」と。
そこで初めて自分がノーマル側ではないと知った。
恋愛する分には女の子が好きだったし、セックスだって普通に挿れるのも気持ちいいと感じた。
でもそれ以上に後ろを無理矢理犯されてるのが気持ちよかった、なんて言えなかった。
自分が男に犯されて感じる奴だなんて、そんなの信じたくなかった。
そしてそいつから逃げるように両親に頼み込み一人暮らしを初めて、学校も転校した。
「和く、っ激しい、ぁあっ!」
「…ッ、」
新しい環境で友達も出来て彼女も出来て、普通の生活を送っていたのだけれど、たまにどうしても身体が疼く時がきて、彼女とのセックスでは収まりが効かないことが多々あった。
どんなに回数を重ねても、激しい行為でも、欲を吐き出しても不完全燃焼だった。
そこから俺は夜の街に出歩くようになった。
ネットで男がお持ち帰りされるような場所があるから気をつけろ、と書かれてる所にわざわざ出向いてみた。
そしたら案の定初めて行ったその日に20代前半くらいのお兄さんにホテルにお持ち帰りされた。
当たり前のようにベットに誘われ、その手を取ればあっという間に身体が沈んで、「ああ、俺ほんとにそういう所に来てしまったんだな」と思った。
「名前は?」
「…カズ」
「そう、こういう事は初めて?」
「生憎、そこまで純粋じゃないっすよ」
和(なごみ)と言う本名は伏せてカズと名乗り、三回目の女側のセックスをした。
その人のテクニックもあるんだろうけどめちゃくちゃ気持ちよかった。
それから俺はたまにこの場所にふらっと立ち寄り、声をかけてくる男とセックスをする。
そんな日々が高校二年生まで続いた。
「いいよ、イキなよ」
「っあ、ぁあ!」
奥に押し込まれたと同時にびくんと身体が跳ねて精液を吐き出す。
息を乱しながらぼーっとする頭で考えていた。
もう完全に後に戻れないところまで来て、俺どうなってしまうんだろうと。
そんな時だった。
君と出会ったのは。
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