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この間連れていかれた道を何となく頼りに歩く。
途中で何度か声をかけられたけど全部無視してきた。
少し前の俺だったらこれでホイホイついて行ってたんだけど…
ビルの中に入り端にあるテナントを探す。
何となく見覚えのある看板。
《BAR CREA》
…多分ここだ。
店の前まで来たのはいいけど中々中に入れなくて躊躇っていた。
今まで連れられてしか入ったことないから…未成年だとバレないかという不安もあったし、何よりあの人に会うことにひどく緊張していた。
「じゃあまた来るねえ〜!!」
「バイバーイライトさん!」
「っ!」
躊躇ってると突然中からドアが開いてベロベロに酔っ払った女二人がキャハキャハと楽しそうにバーから出てきた。
「はーい、また来てね」
「きゃー!!ライトさんのためなら毎日通う〜!」
「お財布と相談して程々にね」
その二人のあとに出てきてヒラヒラと手を振ってるバーテンダーのワイシャツとベストをきっちり着こなしてすらっとした立ち姿が印象的な、とても優しそうなお兄さんだった。
女がエレベーターに乗り込むのを見送ったあと、ふっと俺と視線が合って優しく微笑まれた。
「おひとり様ですか?」
「えっ、あ…はい」
「どうぞ中へ」
ドアを引いて中に誘われる。
ここの人達なんかみんな王子様みたいだな…
優しいお兄さんのお陰で俺はやっと白さんのいるであろう店に入ることが出来た。
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