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その質問にぴたっと玖音の動きが止まった。
「…んー…」
それは何となく予測していたことで、明らかに返事に困っていた。
しばらく沈黙が続いて背を向けたまま言葉を続けた。
「出来れば和くんをあそこには来させたくないな」
「…こんなセックスして、忘れろって言うんですか」
「それは…」
「そんなのずるいっす」
駄々っ子みたいだと自分でもわかった。
けど引き下がったらきっともう会ってくれない。
BARに行ったとしても相手にしてくれない、そんな気がした。
俺が引き下がらないとわかったのか、頭を軽く掻いてベッドの横にしゃがみ俺の顔を覗き込んだ。
最初にホテルであった時と同じように。
「僕にまた会いたい?」
こくんと頷く。
「それはセックスにハマったから?」
「…それもあります。けどそれだけじゃない、玲音のこともっと知りたい」
正直な思いだった。
もっと知りたかった。いろんな顔を。
「…そう」
一言だけ呟いた。
そして予測してなかった言葉が続く。
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