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「いて…、まだ歩くのしんどいな…」
次の日。身体がまだだるくてほんとは休んでしまいたかったけれど電話で言われてしまった以上仕方がない。
おじいちゃんみたいに上半身を屈ませて少しでも腰の負担が減るように歩く。
…俺は何してんだ。
「和ー、お前それ大丈夫?試合までに治るのか?」
「大丈夫大丈夫、何日かしたら治るから…」
「ならいいけどさー。彼女とヤリまくったのかよ!」
「〜っ!!!…悠太郎〜っ!!」
「いてっ!いてて、ごめんって!!」
悠太郎が冗談半分でそういって俺の腰をばしぃ!と叩いた。
仕返しに思い切り蹴ってやった。
結果自分に負担が帰ってきて余計に辛い思いをするだけだったけど…
涼は何も聞かず背中を摩ってくれた。
マジでいい友達持ったな俺…
昼飯の時間。
三人で机を囲んでいるいつもの日常。
「黒田ー、なんか呼ばれてるぞー」
クラスメイトに呼ばれて入口を振り返る。
「んー…?」
振り返った瞬間目に入ったのは…
「…え?」
光が透けるホワイトアッシュの綺麗な髪。
風に吹かれて前髪が乱れて覗いた目が俺をしっかりと見ていた。
「おはよ、和くん」
教室の入口で壁にもたれて首を傾げてそう言ったのは
俺と同じ制服を着た、玖音だった。
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