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「だとしたらあいつが本名教えるなんて珍しいね。何か特別なことがあるのかな?」
にやにやしながら俺を見てきた。
「え、そうなんですか?」
「基本ここみんな源氏名で働いてるから本名は伏せてるんだ。なのにわざわざ自分から教えたってことは、アイツにとって君は何か特別な存在ってことだよ」
特別な存在。
そう言われると少し照れる。
…まあそんな綺麗な関係じゃないけどね。
俺達はきっと世間で言う「セフレ」というやつだ。
ライトさんが何処まで知ってるのかがわからないから流石に言えなかったけど。
「てことはライトさんも本名は違うんですか?」
「そうだよ。誰にも俺は教えてないけどね」
「…俺に色仕掛けしないでください…」
「はは、それもそうだ」
唇に指を当てて軽く舐めるライトさん。
玖音がやるその仕草がこの人の受け売りだと知った。
そうこうしてる間にあっという間に目の前に美味しそうな炒飯とお味噌汁が出てきた。
お酒がたくさん並んでる所にすげーミスマッチな料理だったけど家庭的な料理なんて久しぶりだから目が輝いた。
「これライトさん作ってんの?」
「今目の前で作ったでしょ」
金髪でチャラチャラしてそうなライトさんがこんな料理をさらっと作れるのがなんか面白い。
手を合わせて炒飯を口に運ぶ。
「…うまぁ!?」
「はは、よかった」
「え、まじ美味いっす。ライトさん天才」
お味噌汁も美味くてあっという間に平らげてしまった。
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