アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.(玖音side)
-
「なあなあ、ほんとに和くんとお前付き合ってるの?」
「さっきからしつこい」
帰ってきてからオーナーがCDみたいに同じことしか言わない…いいから仕事してくれ。
久しぶりに学校に行って散々和くんを焦らして帰りにもう一度会いに行ったらもう和くんは帰ったと聞いた。
つまんな…
仕方ない、今日早番だし準備を早くしよう。そう思っていつもより早く出勤した。
そしたら目の前に何故か皿洗いをしてる和くんがいた。
来るなって言ってんのに、またレイプされる可能性考えないのかあの子は。
和くん。
ふわふわした黒髪が似合ってて特別女らしい訳では無いけど、どこか可愛い雰囲気がある。あと狂気的にエロい。
男同士のカップルなんて結構見るし、今の時代そう珍しくもない。特にこんな仕事だから人間観察が得意になってて、なんとなくそういう二人なんだろうという事がわかるようになった。
だから和くんとレイプ魔が入ってきた時、そういう関係なんだとすぐ悟った。
けどカウンターに立ってると聞きたくない話も聞こえてしまうもので、和くんが別れっぽい言葉を切り出した瞬間にアイツの目が変わったのがわかってやばいなと感じた。
案の定酒で潰そうとしてるし…何も知らずに普通に飲んでてふにゃっと笑う彼を見て…ほっとけなかった。
店から出て行くのを見てから他のやつに仕事押し付けて少しだけ抜け出した。
「あ、レオン、これさっきの人の忘れ物だろうからついでに届けて」
「はーい」
渡されたのはさっきまで和くんが座ってた席の下に落ちていた財布。
中身を確認したら僕と同じ学校だということがわかって呆れた。
「高校生が何してんだが…」
僕も人のこと言えないけど。
とにかく彼が傷つく前に助けてあげたかった。
…そんな思い誰にもさせたくない。
ホテルを確認して外から観察して丁度いいタイミングで電気がついた部屋を確認する。
四階の左から二番目。
それだけ覚えてホテルに入り込んであとはテキトーな嘘をついて開けた所をボコボコにしてやった。
ベットの上で少し震えてるその子を抱き上げてタクシーまで送る。
なんかめちゃくちゃ可愛くて小動物みたいだなと思った。
何となくからかって頬を触ったらびくって身体が震えて涙目で僕を見上げてきた。
思ってもなかったその反応に、気づいたらそのまま口付けてた。
きっと慣れてる子なんだろうけど、僕の行動は予想外だったみたいでそのまま固まってた。
うぶなのかなんなのか…よくわかんないな。
同じ学校だけど、転校してから対して行ってなかったし顔を合わせることもないだろうと思ってそれきりだと思ってた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 265