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「…だから、俺もよくわかんないけど、そういう状態になる時があるらしい、…まさかまたなるなんて思ってなかったけど…」
「……」
でも不思議とショックは受けてない。
恥ずかしいってだけで…アイツの時みたいな黒くて苦しい感情は湧いてこなかった。
…まあ出来れば理性ぶっとぶからアレにはなりたくないけど…
しばらく無言だった玖音が口を開いた。
「和くんのアレを見た人が他にもいるんだ」
「え…」
そ、そっち?そこ気にする?
明らかに面白くなさそうな声に慌てる。
「いや、まあ…過去に一度合っただけだし…今は全く関係ないし…」
「ふぅん」
ふいっとそっぽを向かれる。
子供か…
ちょっとそう思ったけど言わないでおいた。
でもいつまで経っても機嫌が直らなさそうだから俺もちょっと焦る。
…なんで怒るんだよ…
てかなんで俺が気ぃ使わなきゃいけないんだよ…(身体バキバキなんだぞ)
「…なぁ…今は何もないから…」
「……」
「…機嫌治してよ」
目も合わせてくれない事に段々と気持ちが沈んでく。
…過去に触ったやつも許せないって、どうしたらいいんだよ…
弱った俺は玖音の背中に少しだけ寄りかかる。
ちょっとだけぴくって反応してくれた。
…てか笑ってる…?
「っくく…」
「……!!」
そこでやっとからかわれてることに気づいて頬が熱くなる。
「っはは…ッ、もう無理、その甘え方は反則…っ」
「〜っ…!!ひ、人が心配してんのに…!」
「うん、だからわざとした」
悪びれる様子もない天使の笑顔に怒る気すら起きない…
ため息をついて離れようとしたら後ろからぎゅっと抱きしめられて引き戻された。
「でも嫉妬したのは本当。僕が初めてがよかったな」
「……っ…」
耳元で笑いながらそう囁かれて別の理由でまた頬が熱くなる。
きっとそれにも気づいてるんだろう、俺を抱き直してしばらくそう時間を過ごした。
「またあの和くん見せてね」
「…出来ればもう見せたくないです…」
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