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波乱の予兆。
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九月の後半。
夜になると少し寒いななんて感じるようになってきた季節。
人肌が恋しいなあ…なんて、思ったり…
「っちょ…ぉ、玖音…」
「しー…」
「んん…ッう…」
ワイシャツの前を外されて
ちぅ…っと鎖骨や胸板の上に痕をつけられる。
久しぶりに学校で顔を合わせて、階段裏に呼び出されたと思えばいきなりこれだ…
「っ、この…ッ、学校で盛るな、バレたら…」
「和くんが声出さなきゃバレないよ」
「〜っ、お前なぁ…っ」
俺が焦ってるのに本人は全く気にしないでくすっと笑って腰を抱き寄せられる。
あれから気まずくてもうペットにすら戻れないのかななんて考えてたのに
むしろ前にも増して触られることが多くなった。
気がする。
そんな風にされるから消えるどころかどんどん大きくなってく気持ち。
(俺のことタチ悪いって言うけど、お前だってよっぽどタチ悪ぃよ…)
悔しくて首筋に顔を埋めてる玖音の制服の裾を握りしめる。
前に女友達に聞いた話を思い出した。
その男には彼女がいるのに、その女友達とも身体の関係を持っていてクズ野郎だと思った。
けど女友達の方はそいつの事が好きで、いつも泣いて傷ついてばかりだった。
(そんな傷つくなら離れればいいのに)
ある日見かねてそう言ったら泣きながら笑ってこう言った。
「好きだから離れれないんだよ、求められたらいけないってわかっててもそばにいたいんだよ」
馬鹿だなあ…
その時の俺はそう思ってたけど、今ならわかる気がする。
求められたら突っぱねることなんて出来ない、か。
「ついた」
綺麗な指で新しくついた痕を撫でられる。
ただ指でなぞられただけでゾワゾワする…
「…隠せ、る…?」
「ギリギリ見えそうで見えない所。エロいでしょ」
愉しそうに笑ってみせる天使に返す言葉もない。
俺もその馬鹿だったんだな…
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