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「そういえば玖音…最近学校来てるよね?」
キスマークをさんざん付けられやっと解放されて階段に座りながら制服を直す。
最近普通に廊下とかで見かける機会が多くなって、同じ高校生なんだよなって改めて思った。
「一応出席日数足りるようには調整してるし、文化祭あるからって駆り出されてる感じ。今稼いどけば他のとこで休めるしね」
『もう留年はめんどくさい』って笑いながら言った。
そうだった、そういえば留年してるから一つ上なんだった。
そう考えたら一年前は別の学校の二年生だったんだよな…
その時はどんな高校生だったのかな、今みたいにバイトのしすぎとかで学校疎かになった…とか?
でもどうして留年したのなんて聞けない…
「和くんのクラスは何するの?」
聞こうか悩んでたら話をふられたから、まあいいやと思ってそのまま流す。
「俺のとこは屋台になったら永遠お好み焼き作り。厨房暑いんだよなあ…玖音は?」
「よく知らない。僕は看板持って立ってるだけでいいから」
「へ、へえ…」
なんだそれ…
まあいるだけで目立つし、宣伝係って感じか。
楽で羨ましい…
あと何日かで文化祭が始まる学校はいつもより騒がしくて教室も廊下も人で溢れてる。
おかけで授業が削れて準備期間に入ってるからみんな浮かれ放題。
あとやたらと恋人作る人が多くなってそこらじゅうカップルだらけになる…
(いいなあ、一緒に周りたい)
目の前の廊下を歩いてきたカップルを見てぼやっとそんなふうに思ってた。
…はっ!
何考えてんだ俺は!乙女か!きも!!!
ぶんぶんと頭を振り回すと横からぶっ!っと吹き出す笑い声が聞こえた。
「くく…っ、ははは…っ」
「え、な、何」
「あー…面白い」
膝を折って身体を震わせて笑う。
な、なんだ…?
よくわかんなくてただ頭に「?」を浮かばせながら見つめてたら組んでた腕から少しだけ顔を覗かせて俺を見た。
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