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「涼は知ってたんだよな?」
しばらく無言が続いて悠太郎が口を開いた。
「…うん、知ってたよ」
「…ぶっちゃけ今すげえ混乱してるし、飲み込めないことも多いけど…俺がなんで怒ってるかわかる?」
「…っ」
身体の大きい悠太郎の静かな怒りが怖い。
そしたらバチンと頬を叩かれて椅子からガタン!と転げ落ちてしまった。
叩かれたと言ってもそんな全力でされたわけじゃなくて、ただ俺が力なく座ってたから飛んだだけだけど…
「悠太郎!」
叩かれた頬を押さえて見上げると涼が悠太郎の腕を掴んで止めてた。
悠太郎は眉寄せて怒った顔で俺を見下ろしてた。
「俺ってそんなに信用ないの?」
「…え…」
「俺が怒ってんのは何も話してくれなかったこと。お前が誰を好きになってどんな恋してようが何も嫌いになんかならねえよ」
…あ、
そっか…悠太郎ってこういう奴だった…
勝手にビビって、信じれてなかっただけ。
俺が思うよりずっと大きいヤツだった。
「ばーか」
「…っ」
ばかって言ってるのににかって笑って座り込んでる俺の頭を大きい手でぐしゃぐしゃに撫でた。
「…ごめん悠太郎…」
「あーあ!俺としては俺に内緒で二人でコソコソしてたことが気に食わねー!」
「それは…ごめん」
いつも通りおちゃらけて見せてくれる悠太郎がどれだけ大きくて強いか知った。
「ごめんな叩いて。吹っ飛ばすつもりなかったんだけど…痛かったか?」
「…ううん、大丈夫」
「ならよかった…あと、話してくれてありがとな」
にかっと笑う悠太郎に同じように笑顔を返した。
自分で言うのもあれだけど、
最高にいい友達持ったなあ…
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